放射性瓦礫受け入れ反対でもこじつけは運動妨害にも

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 大阪府八尾市の小学校で4月19日、児童数名が救急搬送される熱中症事故が起こった。

 これに関して、ツイッター上では、放射性がれきを秘密裏に市内の焼却場で焼却したことが原因かのような書き込みをおこなった人がいて、多くの人が拡散しているのを見た。

 東日本大震災での放射性がれき受け入れ問題は、重大な懸念事項ではある。「絆」とかいって感情論で安全度外視に受け入れようとするのもたいがい問題ではある。

 しかし逆に「がれき受け入れ憎し」とばかりに、何の関係もないことでも何でもかんでも放射能に結びつけてデマを振りまきながら反対するのも、おかしなことである。こういう一部の心ない自称「反対派」の態度は、受け入れに懸念・反対を表明している運動を妨害して、運動を分断させるだけじゃないか。

 そもそも熱中症は気温の急激な上昇、高い湿度、急激な運動などでリスクが高まる。事故当日は24度と気温自体は熱中症で一般的に連想する気温よりは低めだったものの、体調を崩した児童は体力測定でのシャトルランを実施していて高い運動負荷があったことなどがが指摘されている。

 熱中症事故のあった小学校から北へ約1.2キロほどのところに、大阪市と八尾市のゴミ焼却場が建っていること自体は事実ではある。一方で地図を見ると、ゴミ焼却場から直線距離で1.2キロ圏内には、小学校だけでも4校ある。このほか中学校や高校・幼稚園もある。

 仮に放射性がれきを秘密裏に燃やしたことでの放射能が原因なら、特定の小学校で、しかも特定の条件のそろった児童だけが被害に遭うことは説明がつかない。八尾市と東大阪市の広い範囲で、住民に無差別に健康被害が出てもおかしくないが、そんな話は聞かない。

 がれき受け入れ反対のあまりに、無関係な事故までむりやり受け入れ反対運動の口実にこじつけるのは、事故の被害者を愚弄することにもつながるし、反対運動自体をも妨害するものになりかねない。

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