大阪市公募区長発表

橋下・維新

 大阪市の公募区長が発表された。橋下徹大阪市長は区役所に権限を与えることを掲げ、採用試験には区の課題を深く掘り下げさせた論文などを課した。

 しかしふたを開ければ、区の事情に精通していることよりも、市役所のトップの意向に沿うことが大事だとしか思えない人事配置となっている。全体としては期待できないだろう。

 現職区長は6人が合格したが、従来の区で引き続き区長になったのは3人にとどまり、3人が別の区に回されている。

 また各区ごとに採用試験をおこなったはずが、志望していない・論文なども書かせていないであろう別の区に「回し合格」となった人が9人いると報じられている。具体的な「回し合格者」の名前は市からは公表されていないが、現職区長で別の区に赴任することになった3人は、新聞報道などからは「回し合格」であることを匂わせるような書き方となっている。また福島区長(北区志望)や鶴見区長(淀川区志望)は回し合格であると、はっきりと新聞インタビューに答えていた。

 合格者も、もともとその区に縁のあった人は少なく、地域事情をほとんど知らないだろうと思われる人も目立つ。新区長の詳しいプロフィールは公表されていないが、民間出身でもともとその区に縁があることが判明しているのは、今のところ城東区長だけである。

 明らかに「落下傘」といえるのが、北・住吉・西成の各区長。新北区長は元兵庫県加西市長。新住吉区長は元高槻市議で、高槻への地元愛を前面に打ち出して高槻市長選挙に出馬した人物。新西成区長は元徳島県那珂川町長。3人とも首長や議員として政治活動していた地域が出身地である。区長に就任することになった区にかつて住んでいたことがあるとか、学校や勤務先があったなど縁があったわけでもない。生まれ育った地元での政治活動が行き詰ったから、彼らにとってはほとんど縁のない大阪市や各区に来たのではと思わせる。

 西成区長に至っては、西成区どころか大阪市にすら土地勘がないと臭わせるようなコメントが、知人という人物からツイッターに挙げられていた。

 なんじゃそれという感じ。

 更に、合格した人物にもきな臭さがつきまとう。

 新西成区長は、那珂川町長時代、町議が置き忘れた携帯電話を覗き見したとして訴訟になり賠償金を支払っている。橋下市長もこの経歴を承知で採用したという。

 さらに新浪速区長が、twitter上で「近頃の日本は右翼があかん政治家を殺したりせえへんようになった。今の時代に殺す必要は無いのかもしれんけど、菅直人は正直殴ったらなあかんと思っている。SPの人には悪いけど私の前に来たら必ず殴ります。覚悟しとけよ。ボンクラ政治家よ!」と書き込んでいたことも判明した。まあ市長からして暴言のオンパレードだから、仲間が集ったということだろう。

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