大阪市会定数削減を試算してみる

考察大阪市会

大阪維新の会は2012年7月、大阪市会の定数(現行86)を大幅削減する方針を打ち出した。削減後の議席数は54から73と複数案を検討し、今後正式にまとめるということ。

政令市の市議会議員選挙では公職選挙法の規定により、区ごとに選挙区を設けることになっている。(1)現行86議席のままで、人口の少ない区のほうが人口の多い区より議員定数が多い「逆転現象」を解消した場合(5増5減)、(2)73議席に減らした場合(13議席減)(3)54議席に減らした場合(32議席減)の3パターンについて試算してみた。

各区ごとの割り当ては、以下の方法で計算した。

  1. 人口は2010年国勢調査のものを使用
  2. (市の人口)÷(市全体の議員定数)で議員1人あたりの人口を算出
  3. (区の人口)÷(議員1人あたりの人口)で、各区ごとの議員数を小数点以下第2位まで算出。
  4. 各区ごとの議員については、整数部分はそのまま区に割り当て、残りの議席は小数部分の数値が大きい順に、市全体の議員定数を満たすまで各区に1議席ずつプラスとした。

なお。現行の86議席の各区ごとの議員定数分布では、人口の少ない区のほうが人口の多い区より議員定数が多い「逆転現象」が、以下の4組・10行政区にわたって現れている。

  1. 大正区(定数3)-天王寺区・中央区(定数2)
  2. 東成区(定数3)-西区(定数2)
  3. 阿倍野区(定数4)-北区・鶴見区(定数3)
  4. 西成区(定数5)-住之江区(定数4)

86議席のままで定数調整をした「5増5減」の場合、北・中央・西・淀川・鶴見の5区で定数1増、大正・生野・阿倍野・東住吉・西成の5区で定数1減と試算した。

73議席に減らすと12行政区で定数1減、西成区で定数2減が予想される。

54議席案だと中央区と西区以外の22行政区でそれぞれ議席が1~3減らされる試算となる。しかも1人区が福島・此花・大正・天王寺・浪速の5行政区、2人区が10行政区となり、1~2人区で24区中15区の過半数を占める計算になる。阿倍野区では4議席から2議席に半減、西成区では5議席から2議席に激減する試算となるなど、影響も大きい。

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