橋下徹大阪市長は7月26日夜に文楽を鑑賞し、案の定波紋を巻き起こした。
府知事時代には「二度と見に行かない」などと酷評し、市長になってからも補助金削減や敵視発言なども繰り返していた。
かねてからの文楽敵視に加えて、先日コスプレ不倫報道があったこともあり、何かやらかす予感はしていたが。
『曽根崎心中』を鑑賞したとのことだが、鑑賞後「古典として守るべき芸だということは分かったが、新規のファンを広げるためには台本が古すぎる」 「ラストシーンがあっさりしていて物足りない。演出不足だ。昔の脚本をかたくなに守らないといけないのか」などと批評した。
何を頓珍漢なことを言っているのだろう。古典作品に対して「台本が古すぎる」って、ただの言いがかりでしかない。古い時代の作品だから古典という。
この人は現代的な商業ベースの文化にしか興味がない・金にならない文化活動はどうでもいいというのは、これまでの言動で読み取れるが、「演出不足」呼ばわりはむちゃくちゃな上から目線である。
文楽を始め理解しない、しようともしない人が頓珍漢な主張をおこない、文化を破壊するのは残念と言わざるをえない。