大阪都構想批判に政治的圧力で恫喝か

 橋下徹大阪市長(大阪維新の会代表・維新の党最高顧問)が、大阪都構想を批判した京大大学院教授を問題視し、京大総長宛に見解を求める文書を送付する準備を進めているという。橋下が2015年2月5日の記者会見で明らかにした。

 回答次第では維新の党を通じて、国会質問で取り上げることも示唆している。

 橋下の論理は、以下の点でおかしい。

 槍玉に挙げられた内閣官房参与の藤井聡京都大学大学院教授は、維新側の資料を分析して批判の論理を組み立てた。しかし橋下はその批判の中身には答えず、批判の際に藤井氏が暴言を吐いたとして、藤井氏の表現の問題に矮小化している。

 藤井氏の論への再批判や、大阪都構想への維新としての見解なら、見解をまとめて文書なりで発表すればいい。それができないから、「暴言」を口実に揚げ足を取ったのだろう。

 しかも橋下は、他人に対しては暴言のオンパレード。他人が「暴言を吐いた」として偉そうに槍玉にあげる資格などないはずである。

 また、京大総長に矛先を向けたのはなぜか。国会質問で報復的に取り上げることをほのめかすことで、大学に政治的な圧力をかけ、意に沿わない教員を排除させたり、意に沿わない言論を萎縮させようと狙っているのではないか。

 いつものチンピラ恫喝であろう。藤井氏や京大側は橋下の挑発に乗ることなく、粛々と対応すればいい。