危ない野次連発の国会

ニュース国会

 国会での審議が、危ない野次で荒れ気味になっている。

 2月17日の衆議院本会議、日本共産党の志位和夫委員長・衆議院議員の代表質問中、「テロ政党」と野次が飛んだ。この野次は国会中継の動画でも確認できる。

 共産党は問題視し、野次の主の解明を求めて議院運営委員会で取り上げた。2月19日までに、野次の主は自民党の山田賢司衆院議員(兵庫7区=西宮市・芦屋市選出)と判明し、当該議員本人と自民党幹部が共産党に謝罪したという。

 その騒動のさなかの2月19日の衆議院予算委員会。民主党の玉木雄一郎衆院議員が西川農水相の献金問題で質問している最中、安倍晋三首相が「日教組、日教組」などと野次を飛ばす騒ぎになった。これも動画で確認できる。

 質問内容は日教組も教育問題も全く関係ないし、玉木議員は大蔵官僚出身だということで日教組を母体にしているわけではない。とにかく気に入らなければ「日教組」と罵倒しておけばいいというネトウヨレベルの低次元の野次を、首相自ら飛ばしているというとんでもないことになっている。

政党はそれぞれ政策を主張しているのだから、見解の相違は出て当然であろう。しかし議会での論戦は「意に沿わない相手を一方的に打ち負かして叩き潰す」というようなものではない。主張を明らかにしたり、問題点を明らかにして、よりよいものを作っていくためにしていくものではないのだろうか。

 公党や議員を中傷するような野次は、そういう論戦とは無縁のものである。議会の品位が落ちているのではないか。しかも首相自らがこのような野次を飛ばしたのも、問題ではないか。

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