大阪市の行政を象徴する曲を「変な音楽」って

 橋下徹大阪市長がツイッターで、また訳のわからないことを。

 12月30日のツイッターでは、役所の意識改革として、庁舎内に昼になると流れる「変な音楽」をやめ、その代わりに組織のスローガンを流すなどとのたまっている。

 「変な音楽」が何を指すのかいまいち不明だが、ツイッター情報からは、「変な音楽」の正体は「大阪市歌」という話や、島倉千代子の「小鳥が来る街」という話が流れている。どっちにしても、大阪市の行政や歴史そのものを象徴する曲であり、市長が「変な音楽」と切り捨てるのはとんでもないことになってしまう。

 「大阪市歌」は中之島への庁舎移転を記念して歌詞を公募し、1921年に制定されたたものである。1番では大阪にまつわる仁徳天皇の神話を踏まえ、2・3番では当時商工業都市だった大阪の姿を描いている。

1、高津の宮の昔より、よよの栄を重ねきて、民のかまどに立つ煙
  にぎわいまさる 大阪市、 にぎわいまさる 大阪市

2、なにわの春のあさぼらけ、生気ちまたにみなぎりて、物みな動くなりわいの
  力ぞ強き 大阪市、 力ぞ強き 大阪市

3、東洋一の商工地、咲くやこの花さきがけて、よもに香りを送るべき
  務ぞ重き 大阪市、 務ぞ重き 大阪市

 ※大阪市市政「市歌」

 また「君が代」を押し付けるのには熱心な市長が、大阪市歌を見下すというのもおかしな話。

 一方で「小鳥が来る町」は、大阪市の普通ゴミ収集車のメロディとして長年使われている。元々は大阪の環境美化を願ったテーマソングとして大阪市が作詞・作曲を依頼したもので、島倉千代子さんが歌っていた。「小鳥が来る町」だとしても、市長が「変な音楽」呼ばわりすると大変なことになる曲である。

 また昼休みにスローガンを流すという行為自体、ブラック企業や自己啓発セミナー的な発想であり、気持ち悪い事この上ない。