「撮り鉄」のマナーについて

考察

 鉄道写真撮影を趣味にする人は、俗に「撮り鉄」といわれます。最近、一部「撮り鉄」のマナーの悪さに関する批判があちこちで起きているようです。

 長野県のしなの鉄道では、車両の全景を写せるようなスポットに植えられていた桜が、何者かによって無断で伐採される事件もありました。走行中の列車と桜との組み合わせは風景写真としては美しいものなのでしょうが、鉄道にしか興味のない者にとっては車両の足回りなどが写らないと邪魔に感じるのでしょうか。ほかにも、鉄道会社が保線のために張っている杭を抜いたとか、そういう写真や動画もネット上でアップされています。

 東急渋谷駅の地下駅切り替えの際には、廃止される地上駅舎との別れを惜しむ一部「撮り鉄」が、駅の乗越精算機の上にまたがって三脚を乗せて撮影したり、終電が発車してもいつまでも居座って警備員に追い出されたなど、迷惑行為をしていたという話もあります。

 親子連れなども対象とした東京メトロの車庫公開のイベントで、車両の写真撮影中に子どもがカメラのファインダーの中に入ったとして「撮り鉄」が子どもとその母親に罵声を浴びせる動画がネットにアップされていました。「撮り鉄」は子どもを捕まえて抱きかかえ、母親に土下座を強要していたという胸糞の悪い動画でした。動画でははっきりと写っていないとはいえども、子どもが「撮り鉄」から暴力を振るわれたのではないかという様子も見て取れました。

 また列車撮影などの際、たまたま駅員や乗客・通行人などが横切ったとして、「撮り鉄」が罵声を浴びせる動画も、ネット上では多くアップされています。

 鉄道イベントや駅での撮影では、子どもをはじめ通行人が横切るとか、じゃまになりそうな構造物があるというのは珍しくないことです。そういうことは仕方がないというか、むしろ撮影する側が勝手に非日常的なことをしているのだから、通行人や元からある構造物優先なのは当然でしょう。通行人の通り過ぎるタイミングを待ったり、構造物についてはうまく入れて絵になるような構図で撮影するなど、そういう工夫をするのが筋です。
 通行人に罵声を浴びせたりじゃまになる構造物を壊すなど考えられないしありえないことだと思うのですが、マナーの悪い一部「撮り鉄」にとっては違うのでしょうか。

 産経新聞2013年3月23日付『違法行為の撮り鉄、どう対処?』では、旅行作家や写真家の見解をインタビューしています。色々と考えさせられます。

 私はいわゆる「撮り鉄」というほどではないですが、街の風景の一つとして、また写真撮影の練習として鉄道写真を撮影することもあります。このブログでも多少の鉄道写真を掲載しています。それだけに、通行人の方や鉄道会社の方に迷惑をかけないようにしての写真撮影についてはこれまでも最大限気を使いながらおこなってきたつもりですが、今以上に慎重に気を使わなければと感じています。

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