大阪市会、住吉市民病院廃止条例可決

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大阪市会で3月29日、住吉市民病院を廃止する条例案が、賛成多数で可決しました。

橋下徹大阪市長は、同病院を廃止し、同病院から東へ2キロ離れた大阪府急性期総合医療センターへ機能統合するという案を出しました。

しかし近隣では産科・小児科の病院がただでさえ不足していて、府立総合医療センターが現状受け入れが飽和状態であること、住吉市民病院近隣の住之江区や西成区では出産できる施設が実質住吉市民病院しかないこと、また西成区や住之江区方面からは府立総合医療センター直線距離ではともかく交通の便が悪いことなどがあげられ、住民からの反対意見が殺到し、現地での建て替えと充実を求める意見が出ていました。

橋下徹大阪市長は「代替として跡地に民間病院の誘致」と打ち出しましたが、これは廃止のために野党各会派を取り込もうとしたものなのでしょう。

当初は病院廃止に反対していた自民・公明・民主系の3会派が、「民間病院の早期誘致」とする付帯決議をつけた上で病院廃止に賛成しました。日本共産党は一貫して廃止に反対しました。

民間病院の誘致といっても、ただでさえ産科や小児科の医療にはリスクが高いとして民間は撤退する傾向が生まれています。市立病院としてしっかりとした運営をすることで地域医療の充実を図っていくことこそ重要ではないかという印象を受けています。廃止賛成は論外ですし、付帯決議を付したからといって賛成できるようなものでもないと感じています。

条例可決の翌朝の住吉市民病院。折しも大阪では例年よりも早めにサクラが開花し、病院敷地の桜の木は満開でした。

住吉市民病院(2013年3月30日)

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