赤バス廃止を「都構想」にすり替えるごまかし

ニュースsaveosaka517, 大阪都構想, 赤バス

橋下徹大阪市長は4月24日の東淀川区での特別区設置住民説明会で、赤バスについて触れ、「大阪市のままだから赤バスは一律廃止した。都構想になれば選ばれた区長によって区ごとのきめ細かい対応もできる」と主張した。

しかしこれは、適当なごまかしである。

赤バスについては前市政時代から路線の廃止も検討されていたのは事実である。しかし前市政では、機械的に廃止するのはふさわしくない、少しでも路線を改善してやれるだけのことはやってみようと、運行ルートや本数の変更・見直しを図り、利用率向上を図った。

例えば西成区の赤バス路線では、行政上同じ区内とはいえどもバリアフリーなどの観点から使いにくい新今宮駅経由をやめ、区外ではあるが区域に近接するターミナル駅であり、距離の割には公共交通機関では行きにくいあべの橋(天王寺駅)発着に変えたことで、利用率が向上した。

西成区の他にも、路線によっては結果が出て、利用率が向上した路線もあった。しかし橋下氏が市長に就任した途端、検証結果について「目標を達成しなかった」と機械的に扱って乱暴な廃止を図ったのが経過である。

そもそもバス路線は、行政区の区域の枠内で収めるようなものではない。大阪市全域のことを考えて路線を編成すればいいことである。特別区ごとに分割すると、今までは同じ大阪市でも、違う特別区=自治体になれば路線が来なくなるということにもなりかねない。

また赤バス廃止・一般バス減便をおこなったのが、橋下市政下の大阪市である。赤バスに対する前市政の対応を比較しても、財源は無限ではないので市長の構えがすべてではないとはいえども、首長の姿勢にも大きく左右されるのではないか。橋下市長は自分の政治姿勢を、システムに責任転嫁しているだけである。

路地を走る赤バス(2013年2月5日、阿倍野区)
路地を走る赤バス(2013年2月5日、阿倍野区)

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