統一地方選挙後半戦の結果:大阪府の事例

4月26日投開票の統一地方選挙後半戦。大阪府内の市長選挙では、維新系候補が出た4市のうち、維新・非維新系相乗りの泉佐野市を除く、吹田市・八尾市・寝屋川市の3市で、非維新系候補が勝利した。

吹田市では4年前の2011年に維新市政が誕生し、住民サービスが大幅に切り捨てられてきた。市長選挙では維新系現職に加え、反維新系候補として、前回敗れた元職(民主・社民推薦)・市職員出身の新人(自民・公明推薦、共産が自主支援)の2候補、その他の候補の計4候補が出馬した。

反維新系候補の票が割れて維新系候補が漁夫の利的に勝利することも懸念されたものの、ふたを開けてみれば新人候補が当選、元職が2位、維新系現職が3位という結果になった。各候補同士の差は僅差だが、反維新系の新人・元職の票を足すと、維新票を大きく上回った。

八尾市では反維新の態度を明確にした現職と、維新系新人の一騎打ち。八尾市は松井一郎大阪府知事の地元でもあり、また松井知事は八尾空港にオスプレイ誘致などとのたまったこともある。フタを開けると現職の圧勝となった。

寝屋川市では現職市長の引退に伴い、維新系新人、現職の継承を掲げる新人、現市政にも維新にも問題があるとする新人の三つ巴で、現職路線も維新もノーとする新人が当選した。

一方で議員選挙では、維新候補が上位当選する例も目立った。維新の勢いが失速していると噂されて候補者志望者が少なかったことからか、候補者を立てられなかったぶん、少ない候補者に票が集中して一人あたりの票が大幅に増えて上位当選したとみられる。仮に、他政党並みに党勢に見合った数の候補者を擁立できていれば2~3倍の当選者を出していた可能性もある。首長選では3市で阻止したものの、またまだ維新はしぶといということを示している。

また大阪府下の議員選挙では、共産の議席取りこぼしも目立った。共産党は全国的には好調と言われ、トップ当選も目立っている。しかし大阪府では、忠岡町で3人当選・1人はトップ当選という事例もあったものの、貝塚市議選では現有3議席維持を目指したものの共倒れで一気に0とした。共産党にとって、大阪府下での通常選挙当選者ゼロによる空白議会は40年以上ぶりではないかと思われる(1人いた議員が不祥事を起こして辞任して、次の選挙まで空白になった例はある)。他にも、枚方市・吹田市・池田市・四條畷市で落選させたようである。票割りのミスとともに、維新の煽りを受けて後退した状況が十分に回復しきっていないのではないだろうかと不安を感じる。