住吉市民病院:しんぶん赤旗への投書

『しんぶん赤旗』2015年5月2日付の投書欄に目が止まりました。

現在は大阪府岸和田市在住の60代女性。重度重複障害でけいれんを度々起こしていた長男のことを考え、近くに病院の多い地域に住みたいと、1975年に住吉市民病院から5分ほどの西成区内に転居しました。その後第二子を妊娠して同病院で診察を受け、「骨盤の形から赤ちゃんの頭が通りにくい。長男は無理して産道を通ったことで障害が残ったのではないか」といわれ、帝王切開で出産しました。それらの経験から、住吉市民病院はなくてはならない病院、なぜなくすのかと訴えていました。

この投書では、周産期医療に取り組める病院が近くにあることが、子育てにとっても、地域にとっても必要不可欠だということを示しています。

病院が多い地域だから病院の近くを引越し先に選んだこと、病院で適切な診断を受けて無事に出産できたこと、子育て世代にとっては切実な話です。逆に言うと、病院をなくすと子育て世代は住みにくくなるのではないでしょうか。

橋下徹大阪市長は「二重行政」の槍玉に挙げ、いわゆる「大阪都構想」に絡めて住吉市民病院を廃止する方針を打ち出しました。地元の反発を受け、「跡地に小児科医療をおこなう民間病院を誘致する」と言わざるを得なくなりましたが、民間病院誘致も2度にわたって失敗しています。

しかし2015年4月になると、橋下氏は「都構想」とは関係なく住吉市民病院は廃止する計画には変わりないと言い出しました。地元住民の切実な声を何と考えているのでしょうか。