2013年参院選、大阪の得票状況を分析してみる

考察

 2013年7月21日投開票の参院選、周知の通り自民党が大幅に議席を増やし、共産党は3議席から8議席に大きく伸ばし十数年ぶりに選挙区でも議席を獲得する、維新やみんなの党などいわゆる第三極といわれるグループは2012年末の衆院選ほどの伸びは見られず軒並み失速、という結果になった。

 一方で大阪では、相変わらず維新が強固な地盤をもっているという悲しい結果になっている。

 維新の得業率は全国的には11%台まで下がった。しかし大阪では依然として28.73%(比例)。得票数も比例・選挙区とも105万票で、選挙区では維新がトップ当選してしまった。

 これでも衆院選の時と比較すれば支持率は8ポイントほど減少している。しかしそれでも30%近くあるという結果に。

 比例得票は大阪市全体では29.09%、堺市全体では29.12%と辛うじて30%を割ったものの、大阪市24区中10区と、堺市6区中3区では30%超えである。さらに郊外の7市でも維新が依然として30%越え。

比例で維新の得票率が高い自治体・行政区。

  1. 大阪市西区 34.22%
  2. 高石市 33.56%
  3. 大阪市北区 33.14%
  4. 大阪市中央区 33.01%
  5. 大阪市天王寺区 31.52%
  6. 大阪市福島区 31.33%
  7. 大阪市浪速区 31.04%
  8. 泉大津市31.01%
  9. 河内長野市30.88%
  10. 大阪狭山市30.68%

 低いところでも、能勢町の19.54%は別格として、他のすべての自治体・行政区で25%を超えている。25%台は池田市と平野区のみ、他は全て26%以上。

 一方で、吹田市・池田市・能勢町・島本町・河南町・千早赤阪村・田尻町では比例票で維新は自民に抑えられて第二党にとどまっている。とりわけ、首長を維新にとられてしまった吹田市で第二党にとどまったのは希望であろう。

 さらに選挙区では、大阪市此花区で共産候補の得票が維新候補を上回って第一党になっている。此花区はもともと共産党が大阪一強い地域の一つとされている上、さらに共産候補の地元という好条件もあったとはいえども、橋下は何かあると共産党を目の敵にしていただけに、1行政区とはいえども大阪で共産党が維新を上回ったというのは彼らにとって相当な打撃ではないかといえる。

 大阪では全国的に比べればかなり歩みは遅いとはいえども、維新を崩せる萌芽はあるのではないか。

 参考までに大阪市全体と24行政区ごとの、2013年7月参院選と2012年12月衆院選の得票率(比例)の比較。(参院選得票率の多い区から並べています)

 

2013.7参院選 2012.12衆院選 減少率
大阪市 29.09% 35.31% -6.22
1 西区 34.20% 39.68% -5.48
2 北区 33.13% 38.38% -5.25
3 中央区 32.97% 37.56% -4.59
4 天王寺区 31.49% 36.47% -4.98
5 福島区 31.32% 37.62% -6.30
6 浪速区 31.02% 36.41% -5.39
7 都島区 30.50% 36.82% -6.32
8 東成区 30.45% 36.14% -5.69
9 住之江区 30.14% 35.93% -5.79
10 城東区 29.95% 36.13% -6.18
11 淀川区 29.49% 36.08% -6.59
12 阿倍野区 29.25% 35.11% -5.86
13 港区 29.21% 34.74% -5.53
14 鶴見区 29.10% 36.66% -7.56
15 東住吉区 28.28% 35.12% -6.84
16 生野区 28.20% 33.94% -5.74
17 住吉区 27.95% 34.38% -6.43
18 東淀川区 27.86% 34.39% -6.53
19 此花区 27.18% 33.96% -6.78
20 旭区 27.11% 33.74% -6.63
21 大正区 26.79% 32.97% -6.18
22 西淀川区 26.50% 33.47% -6.97
23 西成区 26.50% 31.92% -5.42
24 平野区 25.88% 33.12% -7.24

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