橋下維新、「都構想」で不正確説明:大阪市が説明内容否定

インターネット上に『橋下演説と維新の会の配布物は事実歪曲? 内容を大阪市が否定』という記事が、5月12日付で掲載された。

西淀川区での維新タウンミーティングで橋下が「府と市が合わさると一つの都になるというのが一つのルールなんです。東京も、東京市と東京府が合わさって東京都になったんです」と発言したことや、維新の会の配布物で「大阪都になります」と書いていることについて、大阪市に問い合わせた人がいるということ。

しかし大阪市大都市局からの回答は「大阪都に変わるわけでは今のところない」「都になるためには、法律を新しく作らなければいけない」

橋下・維新の言っていることは、不正確だと指摘している。

確かに、協定書では「大阪都になる」とは書いていない。「府と市が合わさると一つの都になる」なんてルールもない。

これだけをみても、大阪市廃止分割、いわゆる「大阪都構想」がデタラメだらけとわかる。

記事では取り上げられていないが、維新の会は他にも、自分たちの都合のいいようにゆがめたデタラメな宣伝をしている例が目立つ。

☆「西成区岸里が中央区岸里」になるの不正確説明

西成区内では、行政区名にすぎないはずの「西成」の地名が、あいりん地区やら飛田やら生活保護不正受給・無法地帯など、大半の住宅街にとっては実態に反する悪いイメージに歪められて使われ、その風潮を地元の人が嫌がっている(もっとも、そういう変なイメージを蒸し返して強めたのは橋下・維新ではあるが)ことにつけ込んだのか、「西成の地名をなくす」「大阪都中央区岸里になる!」と宣伝している。

しかし特別区設置の協定書では、現行町名の上に旧区名が冠称としてつくことが原則とされている。現在の「大阪市○○区▲▲一丁目」は、「大阪府◎区○○▲▲一丁目」が原則である。

冠称を省くことは手続き上できるが、最終的には関係方面の意見を聴取して市長が決定するとしているから、今の西成区岸里が「中央区西成岸里」になる可能性はあっても「中央区岸里」が今の時点で決まったわけではない。

☆「区をまたいでの保育所通園は今まで通りできる」の不正確説明

また「隣の区の保育所にも今までどおり通園できます。行けなくなると言っているのは反対派のデマ」と吹聴している。しかし今までは同じ大阪市だったものが、特別区に分けられると別の自治体になってしまうことから、自治体をまたいでの通園には自治体間での協定が別途必要となる。しかし協定が具体化することが保障されているわけではない。場合によっては、協定が結ばれないこともありうる。

また自分の自治体の待機児童解消が優先となることから、仮に協定が結べたとしても、区をまたいでの通園はかなり条件が厳しくなることが予想される。