大仙古墳にイルミネーションって・・・

読売新聞の報道によると、松井一郎大阪維新の会幹事長(大阪府知事)は9月6日、堺市長選(9月29日投開票)に向けて維新の会が開催した集会で、大仙古墳(伝仁徳天皇陵)の世界遺産登録アピール策として、「宮内庁がどう言うかはあるけどイルミネーションで飾ってみよう、中を見学できるようにしようと色んなアイデアを出して初めて指定される」と発言した。

維新の会は、長年伝わってきた文化財や歴史を無視して、とにかく派手に飾り付けて集客することだけしか頭にないのだろうか。松井発言も、大阪府と大阪市がすすめるイルミネーション事業に、堺市が乗り気でないことを批判したという文脈で飛び出したという。

道頓堀をプールにするとかと全く同じ発想である。

大仙古墳の被葬者については、今の考古学の観点からは仁徳天皇である可能性は低いとみられている。被葬者は誰か、そもそも陵墓かどうかは別としても、電飾で派手に飾り付ければ、古墳として培われた歴史的・文化的価値を失うことになる。

だいたい世界遺産では、長年そこにあった自然地形や建造物などを、できるだけ手を入れず、自然地形なら自然のまま、建造物なら創建当時のまま何百年・何千年とそこにあることが評価されている。イルミネーションでぶち壊しにすれば、世界遺産登録からは遠ざかるだけであろう。