泉北高速と市営地下鉄の乗り入れと都構想は関係ないです

 橋下の堺市長選演説。8分58秒ごろから訳のわからないことを。

 泉北高速鉄道と大阪市営地下鉄御堂筋線が相互乗り入れできないのは、大阪都構想が進んでいないから、堺市役所があるからとか、東京は都だから地下鉄と私鉄との郊外乗り入れが進んでいるなどとでたらめ。

 相互乗り入れについては、大阪都構想は全く関係ない。単純に技術的問題である。

 泉北高速鉄道と大阪市営地下鉄御堂筋線のもっとも大きな違いは、軌間(線路の幅)と集電方式。泉北高速鉄道は軌間1067mm・架線式で、南海電車やJRと同じ。一方で御堂筋線は軌間1435mmで第三軌条式となっている。当然このままだと技術的に直通できない。

 泉北高速鉄道建設時には、地下鉄乗り入れ規格での建設も考えられたが、見送られて南海との相互乗り入れにした経緯がある。施設が完成した今からとなると、技術的には幅の異なるレールを二本敷いたり、駅の改造、架線式と第三軌条両方に対応した車両導入などはできないことはないが、駅・線路・車両・信号などの改造コストが莫大になる上システムが複雑になりすぎるので、経営面では不可能に近いだろう。

 東京は単に、最初から郊外電車の乗り入れを想定して地下鉄が建設されたというだけで、都制だからできた、都制じゃないと不可能だったというわけではない。政令指定都市の名古屋市や京都市でも、地下鉄を直通規格で建設したことで、市営地下鉄と私鉄との相互乗り入れは実現している。

 またもうひとつ重大な問題。泉北高速鉄道は大阪府の第三セクター、大阪市営地下鉄は当然大阪市。仮に問題があるとしてもそれは大阪府と大阪市との関係ということになり、堺市が介入する余地など全くない。

 橋下の攻撃は、堺市を攻撃するためには手段を選ばないという、ためにする攻撃だといえる。