「大阪都構想」頓挫で「総合区」設置検討へ

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大阪市分割解体を問う住民投票・大阪維新の会が言うところのいわゆる「大阪都構想」は否決され、大阪市は政令指定都市として存続することになった。

橋下は、大阪市のままで各区の権限を強化する「総合区」の検討を指示したという。一方で自民党や公明党なども総合区の検討を内部でおこなっていて、公明党は現行24行政区の合区による11総合区設置を具体的に検討していると一部で報じられている。

関西テレビで4月に報じられた内容によると、公明党は以下のような区割り(合区)案をまとめ、他党にもこれをベースにして合区を呼びかけるという。

総合区合区・再編案(公明党案)

「都構想」での乱暴な区割りと比較すれば生活圏や交通網などの実態にはあっている。ただ、北部や東部は住民の生活圏・文化圏や歴史的なつながりと一致しているが、中央部や南部が荒い組み合わせのように感じる。

「港区・大正区・西成区」って、「都構想」での「湾岸区」並にちょっと考えにくい組み合わせである。

この案をベースにすると、周辺区も含めて「港区・大正区・西区西部」「中央区・西区東部・浪速区・西成区北部」「西成区南部・住吉区・住之江区」(西区の東西分割、西成区の南北分割)に調整するほうが、住民の生活意識や交通網などの実態に合うのではないか。

港区・大正区は地理的にも歴史的にも密接である。しかし西成区は地図上では大正区の隣になるが、木津川をはさみ、交通網が千本松大橋・国道43号・渡船だけで、いずれも街の外れの工業地域を通ることもあり住民のつながりはそんなに強くないし、同じ大阪市でも生活圏が違うというのが実態である。市役所関連の事業所の管轄(ゴミ、市バス営業所、下水、公園事務所、かつての小中学校教科書採択区域など)、公立高校の旧学区などでも、少し違う生活圏である。

西成区は区としてひとまとまりではなく、北部は浪速区と、南部は住吉区や住之江区と、文化・風土が近い。

また「天王寺区・阿倍野区・東住吉区」も少し変に感じる。天王寺区・阿倍野区はともかく、東住吉区は少し生活圏が違う印象を受ける。東住吉区はむしろ平野区と一緒にする(1974年以前の旧東住吉区に戻す)ほうが近いのではないか。

個人的には上述2区の問題さえ修正すれば、合区案としてはそれほど悪くはないとは思える。ただ現行24区がいいとか、合区に抵抗があるとかいう人もいるだろうことは事実で、丁寧な意見集約で慎重に結論を出すことが求められるだろう。

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