憲法改悪目指す自民党勉強会で百田発言が問題に

作家の百田尚樹氏が6月25日、憲法改正を目指す自民党若手国会議員の勉強会「文化芸術懇話会」で講演し、「沖縄の2つの地方紙はつぶさなければいけない」などと問題発言をおこなったことが大きく報じられている。

この発言自体も問題であるが、実際はこの発言だけにとどまらず、他の問題発言もおこなっていた。

沖縄の米軍基地問題について、米軍基地周辺の住民はカネ目当てに基地周辺に移り住み、基地内の地主として大金をせしめて六本木ヒルズに住んでいるなどと事実に反する中傷をおこなっている。

実際は、現在米軍基地になっている場所には戦前には集落があり、沖縄戦と戦後の混乱の中、集落だった土地が強制接収されて基地になったという経緯がある。土地を奪われた住民は米軍から周辺の土地を割り当てられてやむなく新たに集落を作ったり、人口増加で基地周辺に住宅が増えたというのが真相である。

百田氏は発言が報じられると、「冗談だった」などとした上で、マスコミの取材が汚いかのように逆上しているとのこと。全く冗談で済まされないことである。

また出席議員の発言も、ひどいものである。安保法案を批判する報道に関し「マスコミをこらしめるには広告料収入をなくせばいい。文化人が経団連に働きかけてほしい」などと発言したものがいたという。

憲法改悪や戦争法案など、人権や言論の規制と一体のことなのかと、改めて感じさせられるものである。