住吉市民病院問題:跡地に南港病院移転、病床大幅縮小構想

ニュース住吉市民病院

大阪市立住吉市民病院の廃止問題について、「跡地に民間病院の誘致」を掲げた大阪市側が新たに、近隣の南港病院を運営する医療法人を誘致する方向で検討していることが報じられている。

大阪・住吉市民病院跡地:三宝会南港病院を選定 24床に縮小

毎日新聞 2015年09月02日 大阪夕刊

大阪市立住吉市民病院(住之江区)の跡地に誘致する民間病院の事業者について、市が住之江区の医療法人「三宝会」を選んだことが関係者への取材で分かった。市は2018年3月開設を目指し、必要な許可を厚生労働省に申請する方針。ただ、病院の規模や診療内容を巡り、建設に必要な地元医師会の同意が 得られるか微妙で難航も予想される。

関係者によると、三宝会は住之江区で南港病院を運営している。市は三宝会を含めた3事業者の提案内容を検討、三宝会を選んだ。

三宝会の提案は南港病院を住吉市民病院の跡地に移転する形で建て替えるもの。医療態勢は小児科医3人、産科医3人。小児科と産科の病床数は計24床。小児科医8人、産科医5人、両科の病床数計96床の住吉市民病院より縮小され、地元医師会などが反発するとみられる。

住吉市民病院を巡っては、大阪維新の会代表の橋下徹市長が二重行政の解消を目的に閉院を決めた。約2キロ離れた府立急性期・総合医療センター(住吉区)に、統合した形で「府市共同母子医療センター」を16年度に新設する計画だった。しかし、地元から存続を求める声が上がり、市議会が閉院の条件として「民間病院の誘致」を決議した。

市は決議を受けて13年以降、民間病院の事業者の公募を2回実施したが、小児科医を確保できないなどの理由で失敗。閉院時期を当初の15年度末から17年度末ごろに遅らせることにし、個別に事業者と交渉していた。

一方、自民など「反維新」勢力の一部にはこの問題を11月の市長選の争点にしようとする動きもある。【松井聡】

これじゃ地元の合意を得られない可能性が高いと言わざるをえない代物である。

南港病院の建て替え用地を提供しただけで地域全体の病床数は減る。しかも産科・小児科の病床数は現行の4分の1に大きく減少するって、これでは論外だろう。

ただでさえ大阪市南部では、産科・小児科の医療体制が手薄なのに、これ以上減らしてどうするのか。

住吉市民病院問題を通じて「都構想」反対を訴える住之江区医師会ポスター(左・中)、府民のちから2015(右)。住之江区にて
住之江区医師会ポスター

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