市音を攻撃しながら「大阪の宝」などとは

橋下徹大阪市長の定例記者会見で1月29日、大阪市音楽団(市音)のメンバー5人が会見場に現れ、サプライズ演奏をおこなった。

市音は市営の音楽団で、音楽士と呼ばれる専門の市職員として採用され、演奏活動はもちろん、中学校・高校の吹奏楽部への指導などをおこなっている。自治体直営の音楽団としては、日本唯一のものである。

しかし橋下市長の方針によって2014年4月からの社団法人化が決定した。

橋下市長は記者会見で、市音について「市音は大阪の宝。税で支えるのではなく、市民の鑑賞料で支えてもらう。演奏会に足を運び、応援してほしい」と話したという。

大阪の宝なら、市の直営で支えていってもいいのではないか。橋下は、市音をはじめ、文楽、市立大学、天王寺動物園・・・と学術や文化に対して敵意むき出しだが、こういう時だけ大阪の宝と言っても白々しい。

市音がサプライズ演奏した曲は、白雪姫の「ハイホー」だという。

私が「ハイホー」と聞いてまず連想したのは、天王寺動物園の白雪姫のからくり時計。大阪の幼稚園・保育所や小学校で天王寺動物園に遠足に行った場合、集合写真の定番スポットでもある。

天王寺動物園も市音と同様、橋下の攻撃のやり玉に挙げられたことがある。抗議の意志を込めてこの曲を演奏曲として選んだのかもしれないと深読みしてしまった。