大阪維新、困ったときの西成区ヘイト

橋下・維新2015年大阪W選挙, 2015西成区市議補選, 維新の西成区ヘイト

大阪W選挙に向けて維新の会が10月18日に西成区周辺で宣伝したことに連動してか、10月18日から19日にかけて維新関係者が一斉に西成区ヘイトを始めている様子。

西成区全域とあいりん地区を同一視し、またあいりん地区内でも元々の地元住民と外から来て好き放題して環境を悪化させている勢力(貧困ビジネスNPOや暴力団など)とを同一視して、西成区だからネガティブなイメージがあるがそれを改善させたのは維新、地盤が西成区でもある柳本一族は何もしなかったなど。

また始まった。除籍されたはずの中央の維新の党から党財政の通帳を不当にぶんどろうとしたり、堺市議の政務活動費架空チラシ発注問題、東大阪市議当選者の住所要件満たさない疑惑など維新関連の不祥事が相次いで報道されていることから、目をそらすためなのか、困ったときの西成区ヘイトかよ。

適当なことばかり言うなと気分が悪くなる。

ツイッターでは、正確な分析をしている人もいる。

西成区の問題は、「西成区」「あいりん地区」の一言で片付けられるものではないし、全く異なる問題が何重にも混同されているのが現状である。「西成」の地名を何か変な現象の代名詞として振りかざすのではなく、以下の切り分けが必要である。

  1. 西成区のあいりん地区以外の一般住宅街の住民への風評被害
  2. あいりん地区とされている地域で、あいりん地区の貧困ビジネスとは無関係に生活し、地域環境悪化に心を痛めて改善を求める元々の住民の思い
  3. あいりん地区によそから来て、汚い街・ガラが悪い街ということにこだわることで何らかの利益を得ようとしている者(貧困ビジネスNPOやそれに同調する流入者)

「西成」「あいりん」と騒ぎたがる人物は、ほぼ例外なく上記の「3」のカテゴリだけを「西成区のすべて」扱いしている。「3」の自称住民がやりたい放題し、しかもマスコミと一緒になって「西成」の地名をあいりん地区での変な現象の代名詞扱いして騒ぐから、「1」「2」の大多数の住民に被害を与える形になっている。ネットなどでも「3」と同調する立場で、地元民や地元の事情通を装っての、地域差別的な薄汚い書き込みもよくみられる。

あいりん地区の元々の地元民には地域環境悪化の実害がある。また岸里や玉出などあいりん地区とは全く別の住宅地なのに行政上西成区になっている地域に対しても、町並みや生活環境は周辺区と大差ないにもかかわらず、西成区というだけで「汚い、ガラが悪い、異常な地域に違いない」と決めつけられて心ない暴言を浴びせられて地域差別的にヘイトされたり地価が下がるなどの巻き添え被害も受けている。

維新が「西成特区構想」を打ち出したり、事あるごとに「行政区としての西成区」と「あいりん地区の否定的な現象」を同一視してのヘイトを繰り返してきたことで、状況は悪化している。

「西成特区構想」は西成区の人には、風評被害を強めただけと不評である。2012年8月に西成区役所が実施した「西成特区シンポジウム」の感想文でも、西成区にあいりん地区の一方的なイメージを押し付けて騒ぐこと自体が風評被害という厳しい批判が出ている。

  • 西成400年の歴史の中でたった50年の人のながれのなかで、そこが西成だという発想はいかがなものか。400年のなかで地域ではぐくまれた歴史は?西成のことをほんとうに理解できているのか?西成=あいりんなのか。西成をほんとうにわかっているのか?
  • 有識者が皆あいりん問題を研究しているのはいいが、あいりんが西成のすべてか?こういう内容だから、相変わらずマスコミの西成イメージが変らないのではないか?なぜ区民、一般の住民の意思が反映されないのか?
  • 西成と聞いただけで=釜ヶ崎となる。(あいりん地区は)治安が無いのではなく、治安を無くする人が集まってくる地域なのである。
  • 策が充実すればするほどそれを目当てにした流入者が増えるのではないかと思われる。結局、あいりんにいる人たちはほとんど西成区以外からの流入者であり、西成で生まれ育った者にとっては迷惑な存在です。流入を制止する策が必要ではないか。
  • 西成特区?何か特別な目で見られるような気がする。小さい時から西成に住んでいて大きな声で「西成に住んでいます」と胸を張って答えられなかった。
  • 西成特区、西成特区と言われてみじめな思い、分かりますか。からかいの口調で「特区!特区!」と言われている子ども達もいますよ。
  • 最近のマスコミ報道で大変嫌な思いをしている生活保護の受給者が4人に1人とか、結核のり患率が日本一とか、それは事実でしょうけれど西成=あいりん、生活保護、ホームレス、汚い…と悪いイメージばかりで住所を言うのもはばかられる。今までもマスコミ、ことに朝日新聞等はことさらに西成を強調するような報道があったが、もう西成から抜け出したい。先日も友人に(阿倍野区在住)西成区と一緒になるのがいや!と言われた。市内はどこの区も50歩100歩だと思うのですが、特区特区と言われると逆差別の様な気がする

また西成区選出の歴代議員は与野党問わず、地元住民の立場で、あいりん地区改善を求めて地道に活動していた。地元住民のことを考えていないと思われるようなあいりん地区関係者らしきのも市議選に出てきたが、大差で落選している。

こちらのページには辻昭二郎市議(当時)が大阪市会で1994年におこなった質問、また尾上康雄市議が2012年におこなった質問の議事録を引用している。ほかにも大阪市会の議事録を見れば、あいりん地区の改善、あいりん地区以外の他地域も含めた西成区への風評被害の改善を求める質問を各議員がおこなっている。

しかしその一方で維新は、あいりん地区への流入者やマスコミが面白おかしく言いたがるような「西成」イメージだけで騒ぎ、状況を悪化させている。

また「西成特区構想」自体、あいりんセンターは現地建て替え、道路を不法占拠する屋台には場所を提供する、隣接する旧フェスティバールゲート跡地にパチンコ店を誘致、たまたま西成区に住んでいただけで病院受診制限で貧困ビジネス病院への実質的な誘導など、見当外れ極まりない。

こんな「西成特区構想」ではなく、地に足をつけた取り組みで、実際に困っている地元住民の生活環境を改善させ、またあいりん地区の環境を悪化させている要因となっているものの策動をできなくさせたり、ただの地味な住宅街にすぎない西成区の他地域への風評被害をなくさなければならない。

そのためには、差別を振りまき大阪市内を分断する維新はもういらない。

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