住吉市民病院問題、府医療審議会も「反対」答申

ニュース住吉市民病院

大阪市立住吉市民病院を廃止し、東へ約2km離れた大阪府立急性期・総合医療センターへ統合する構想が示されている問題で、大阪府医療審議会は10月26日、地元医師会関係者らで作る大阪市南部医療圏医療審議会の意見を尊重し、府の審議会としても反対する方針を決定した。

病院の統廃合にかかる厚生労働省の許認可には、地元審議会の意向が尊重されるとしている。一方で松井一郎大阪府知事は統廃合の申請を行うことにしているとも報じられている。

住吉市民病院問題では、統廃合に伴い病棟数が減少すること、統合先の急性期総合医療センターも受け入れ体制がギリギリの状態になっていること、大阪市南部医療圏全体としても他地域以上に小児救急医療の受け入れを他地域に回さざるを得ない率が高いことなどが指摘され、大阪市会では民間病院の誘致が代替条件とされた。

しかし民間病院の誘致についても、住吉市民病院と同等の医療体制維持が前提となり、2度にわたって誘致に失敗している。

3度めとして近隣の南港病院を現住吉市民病院敷地に建て替え移転させる案が浮上しているが、小児科や産婦人科の運営実績も未知数な上、現行より病棟数が大幅に減ることから、単に建替用地を提供するような形になってしまい、地元医師会からは疑問視されている。

統廃合にこだわることで、身動きがとれないような形になってしまっている。統廃合計画は白紙に戻すのが望ましいのではないか。

住吉市民病院統合問題:府医療審、病床再編計画に反対 /大阪

毎日新聞 2015年10月27日 地方版

大阪市立住吉市民病院(住之江区)を府立急性期・総合医療センター(住吉区)に統合し、跡地に民間病院を誘致する病床再編計画について、府医療審議会は26日、反対することを決めた。計画の許可権を持つ厚生労働省は、審議会の決定を重要視している。審議会は反対する決定をしたが松井一郎知事は今後、国に計画の許可を求めて申請する方針。

計画では、住吉市民病院と同センターを統合して「府市共同母子医療センター」を開設し、同病院の跡地に南港病院(住之江区)を誘致する。地元医師会などで作る市南部保健医療協議会は「南港病院では現在の医療レベルを保てない」などとして計画に反対の意見をまとめた。

審議会には医師ら8人が出席。「地元医師会の意見を尊重すべき」などの意見が大勢を占め、反対することを決めた。【松井聡】

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