土電の「平和憲法号」にもクレームが・・・

 毎日新聞2014年4月16日付に「土佐電気鉄道:消える路面電車「平和憲法号」 抗議受けて」が掲載されています。

 高知県の市民団体は2006年から、土佐電気鉄道(土電)の路面電車に、憲法9条や25条を守ることを訴えるラッピングを出す「平和憲法号」を走らせる取り組みを進めてきました。

 費用は街頭宣伝やカンパなどで集め、5月3日の憲法記念日から夏にかけて、土電の路線を走行してきました。

 しかし2013年5月頃に土電に対し、このラッピングを問題視して抗議する苦情が寄せられました。またラッピングを批判するブログもあったということです。

 土電はこれらを受け、「内規で禁止している意見広告と判断した。政治的なメッセージと受け取られる」として、今後は運行しないと決めました。

 市民団体の側は「なんとかして走らせる手立てを考えたい」としています。

 極右派の執拗なクレームなのでしょうか、「つくる会」教科書押し付け問題や「はだしのゲン」閲覧禁止問題などと同じ匂いを感じます。

 また「はだしのゲン」問題にも通じるものがありますが、一度クレームがあったからといってクレームの内容や社会への影響を冷静に考えず、とりあえず相手の言いなりになっておけばいいという対応にも問題を感じます。

 憲法を守ろうというのは別に政治的なメッセージというほどではありません。とりわけ、9条の平和主義や、25条の生存権など、普通に考えれば、個別の政策での主義主張の違いはあっても、よほど特殊な政治的立場にでも立たない限り、一般的な民主主義志向の人なら否定のしようがないのではないでしょうか。

 憲法9条や25条を否定して苦情を入れるなど、平和や人権を否定するということを隠さないような、よほど特殊な人なのなのでしょうか。

 土電にはぜひ、冷静な判断をおこなってもらいたい。