維新、咲洲庁舎批判を「南港ポートタウン・住之江区の住民への攻撃」とねじ曲げ

ニュース2015年大阪W選挙

大阪府知事選挙で、くりはら貴子候補が咲洲庁舎前で演説したという記事が出ると、維新の支持者はそれを意図的にねじ曲げ、「くりはら候補が咲洲・南港ポートタウン住民や、住之江区民を馬鹿にした」かのようにいいたてています。

これがネタとなった産経新聞の記事・「因縁の超高層咲洲庁舎バトル「撤退」か「維持」か…栗原氏「職員の移動無駄」松井氏「エリア司令塔で活用」 知事選告示」(産経新聞2015年11月6日)。

 「なぜ無駄遣いをしながら、皆さんがこんな辺鄙(へんぴ)なところで仕事をしなければいけないのか。私と一緒に大手前に帰りましょう」

5日午後、湾岸部にある咲洲庁舎前でマイクを握った栗原氏は庁舎内の職員らに呼びかけ、咲洲庁舎からの撤退と本庁舎(同市中央区大手前)への機能集約を約束した。

どこをどう読んでも、咲洲庁舎を大手前に機能集約するという話でしかありません。

しかし維新の側は、松井一郎候補(現職知事)、橋下徹、住之江区選出の維新・永井公大府議も含めて、「栗原候補が《南港ポートタウンや住之江区全域を》辺鄙呼ばわりして、住民を馬鹿にした」と悪意を持ってねじ曲げています。


ほかにも、維新の熱狂的な信者アカウントが、同様の論調で攻撃しています。こちらには、攻撃する側からのまとめのようですが、そういう恥ずかしい人たちの発言が多数並べられています。

存在しない前提を勝手にでっちあげ、相手が言ってもいないことを勝手に言ったとして、相手が変なことを言ったかのように言い立てる――悪質極まりないことです。

「辺鄙」は咲洲庁舎のことで、南港ポートタウンや住之江区のことではないのは、前後の文脈からも、咲洲庁舎の地理的な状況からも明らかです。

批判するのなら、「文意を正確に把握してから、自分の意見を対置する」というのが基本です。しかし維新の側はその基本すらできていません。言いがかり、難癖、でっちあげのたぐいです。

実際、咲洲庁舎は住宅街から離れた辺鄙なところにあります。大災害の時は職員が参集できないし、庁舎に残っている職員自身が取り残されて孤立させられる恐れが高いものです。

もっとも維新の側は、住之江区から見てお隣にあたり、住之江区内陸部とは生活圏や文化圏も共通している西成区について、「区の北東部のごく一部にあるあいりん地区によそから流れついて好ましくない現象を起こしている一部流入者」のことを、2chやアングラマニア・アウトローマニアのノリで面白おかしく「西成」と騒ぎ立てて「西成区のすべて」扱いし、元から住んでいる地元住民の地域環境改善の思いとは離れたところで引っかき回すだけで、またあいりんとは直接関係ない西成区南部にも「西成区だから変な地域に違いない」という否定的イメージを強めるような地域差別的対応をしてきました。挙句の果てに、萩之茶屋を「おぎのちゃや」と無知丸出しの誤読。

西成区への攻撃と今回の咲洲庁舎発言への言いがかりは裏返しの現象ですが、根は共通だという気がします。地域全体の話とピンポイントの話を切り分けできないから、また現地の実情を全く知らないから、見当はずれの地名を持ちだしてこういう地域分断的な攻撃のしかたになるのでしょう。

また住之江区そのものについても、南港ポートタウン内にある咲洲高校の募集停止を強行したり、住宅街のどまんなかにある住吉市民病院の廃止をねらうなどしています。それこそ辺鄙な地域にしようという発想です。

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