西成区市議補選告示:党派超えて矢田幸之助さんへ

大阪府知事選挙・大阪市長選挙と同時実施となる、西成区の大阪市議補選(定数1)が告示されました。

自民党公認の矢田幸之助さんのほか、維新候補など4人が立候補しました。共産党や民主党は候補者擁立を見送りました。

「西成大阪維新の会」と称する人物が立候補していたのには思わず笑ってしまいました。この人物、2007年府議選では西成区から無所属で出馬して落選、2011年には大阪維新の会から大阪市議選(西淀川区)に立候補して落選した人物です。維新政治塾1期生とか橋下市政の継承などを掲げ、スローガンも本家維新と同じ「過去に戻すか前に進めるか」。ポスターのデザインも大阪維新の会のものを似せていました。維新の仲間割れなのでしょうか。

維新候補のポスターも、本人のほかに橋下の顔写真もつけ、橋下来たるのステッカー。橋下頼みなのですね。

しかし橋下維新が西成区でやってきたことは、とんでもない地域差別的な仕打ちでした。

橋下維新は、2chレベルの一面的な知識=あいりんの一部の人たちによる不適切な現象を「西成」の地名と結びつけて「西成区のすべて」呼ばわりする手法を使い、西成区のイメージ悪化に手を貸しました。またそのことで、あいりん問題の本質を見失わせて否定的な現象を面白おかしく騒ぎ立てるだけで、あいりん問題も改善しない、元々の地元の人にとっては自分たちの街を誹謗中傷されて無法地帯呼ばわりされるだけで風評被害が強まるなどしました。

挙句の果てに橋下は、あいりん地区の中心的な地名の萩之茶屋を「おぎのちゃや」と間違って呼び続ける始末。知らないことを知ったかぶりして「西成を良くした」とか騒いでいたのでしょう。維新の支持者も、西成区に対する地域差別・ヘイトスピーチを撒き散らしています。

また立地自体は住之江区になっているものの西成区との境界近くにあり、西成区にとっても地元の病院といえる住吉市民病院の統廃合や、津守幼稚園の廃止問題などを、橋下維新が進めてきました。これらは、西成区の住民にとっては切実な課題です。

西成区のことを知ろうともせずに外からのでたらめなイメージを面白おかしくまき散らすだけで、西成区の住民や西成区に縁のある人を深く傷つけるような、また大阪市も誹謗して潰しにかかるような大阪維新の会は、これ以上西成区や大阪にはいりません。

大阪市議補選では、自民党公認で矢田幸之助さんが立候補しました。市長選挙に出馬するために議員辞職した柳本あきら市長候補・前市議の後継です。

矢田さんは西成区生まれ西成区育ち、西成区でPTA活動など長く地域活動に関わってきた人です。「やさしさつながる西成区」を掲げ、この地域・西成区は人のつながりを大切にしてきた街、地域のつながりを大切に、子どもたちやお年寄り・障害者をはじめ住民にやさしい西成区と大阪市を作りたいと訴えています。

「維新は嫌だが、自民党も嫌」と抵抗がある人もいるかもしれません。しかし今回は、大阪を壊し民主主義を破壊する維新政治を終わらせることが、第一の問題となっています。

気に入らない人・自分に100%従わない人には罵詈雑言を浴びせて吊るし上げたり、平気で嘘をついたり目をつけた相手を陥れようとする、暴力や恫喝・謀略的な工作も意に介さない――このような大阪維新の体質は、個別の社会問題についての見解の相違以上に、人間社会そのものの前提条件を脅かすような極めて危険な言動です。

ゴキブリを駆除するとか、災害や犯罪などから私たちの街・私たちの生活を守るのに、普段の思想信条は関係ありません。人間社会の前提条件が壊されようとしている時、普段は個別の問題で見解に相違があっても、協力しあって共通の脅威を追い払うのは、当然のことではないでしょうか。

国政での自民党が嫌いだという人でも、矢田さんや市長候補の柳本あきらさん、知事候補のくりはら貴子さんの掲げる政策は、住民密着型のもので、自民党に批判的な層でも大半が受け入れられる内容となっています。

今回は党派を超えて、事実上のオール大阪候補として勝手連的に位置づけて、矢田幸之助さんを市会に押し上げましょう。そして市長には柳本あきらさん、府知事にはくりはら貴子さんで、新しい大阪を作っていきましょう。

このことは、新しい市長のもとでの市会でも、住民の要求反映の力が強まることになります。また3年半後の2019年春の大阪市議選でも、西成区はおそらく定数が現在の5から4に減る可能性が高いでしょうが、維新の2議席を落選させ、非維新各会派の議席を大きく伸ばす土台ともなっていくでしょう。