維新の会による異常な大阪府議会妨害

 2014年8月27日の大阪府議会本会議、大阪維新の会の非民主的な議会妨害がここまできたかという印象を禁じ得ない。

 この日の本会議では、大阪都構想の法定協議会の府議会選出委員の定数を、各会派の議席に応じて比例配分する条例案が審議されることになっていた。普通に考えれば全会一致が当然の内容だろうが、大阪維新の会はこのことに執拗に反対し、前議会では知事の再議で強引に否決していた。

 13時議会開会の予定だが、議会の開会が遅れ、16時過ぎになってやっと議会を開会。岡沢健二議長(大阪維新の会・枚方市)は議事進行中、動議が出ているのに無視して議事を強引に進行。

 野党会派が議長席に詰め寄る中、それを無視して議事を進め、約3分ほどで休憩を宣言した。維新の会は17時の自然流会を狙い、議事進行を無理やり引き伸ばしたものとみられる。

 しかし野党側は、地方自治法114条の規定に従った手続きをとって会議を続行し、条例案を可決した。

第百十四条  普通地方公共団体の議会の議員の定数の半数以上の者から請求があるときは、議長は、その日の会議を開かなければならない。この場合において議長がなお会議を開かないときは、第百六条第一項又は第二項の例による。
○2  前項の規定により会議を開いたとき、又は議員中に異議があるときは、議長は、会議の議決によらない限り、その日の会議を閉じ又は中止することができない。

第百六条  普通地方公共団体の議会の議長に事故があるとき、又は議長が欠けたときは、副議長が議長の職務を行う。
○2  議長及び副議長にともに事故があるときは、仮議長を選挙し、議長の職務を行わせる。
○3  議会は、仮議長の選任を議長に委任することができる。

 この規定では、そもそもこのような場合には、自然流会自体が法律の規定に反することになる。

 野党は会議開催を求めてきた。議長は動議を無視して休憩を宣言したことになる。議長・副議長(永野孝男・維新の会・岸和田市)ともに会議開催の職務を放棄していることから、仮議長が選任されても当然の手続きである。

 大阪維新の会はこの会議を認めず「流会」扱いにした。大阪府議会事務局も同等の見解をとっているという。しかし事実経過及び法的な規定からは、野党側のほうが筋が通っていることになる。

 だいたい、気に入らない条例案を葬り去るために、議会開会をボイコットするという維新の行為自体が、議会制民主主義に反するものである。

 このような乱暴な態度をとった議員・会派は、今まで記憶にない。維新の会が議会制民主主義を無視する集団だということは、府民はもちろん、全国的に知らせていかなければならない。