維新のやってきたことは全国に広めてはいけない

 維新は「われわれは大阪でやったことを日本中に広めていきたい」(松井一郎幹事長、2014年12月2日)と街頭演説したそうです。とんでもないことです。

 ここで、維新が大阪でしてきたこと、しようとしてきたことを見ていきましょう。これでもごく一部ですが、こんなものを全国に広めていいのでしょうか。大阪で被害にあってきたからこそ、他の地域の人にもこういう思いをしてほしくありません。

  • 入れ墨調査、思想調査、労働組合事務所を市役所から排除など公務員への締め付けを強める。一部については不当労働行為や違憲と断じる判決も出される。
  • セクハラ、経歴詐称、「英語のエリート教育がしたかったが、普通の学校で学力向上の課題に取り組むのが気に入らない」ととれる内容の捨てぜりふを吐いて退職した校長、などの橋下・維新の肝いりで採用された公募区長や公募校長の不祥事が続出
  • 飲酒ひき逃げ(堺市議西井勝)、捏造メールで労働組合攻撃(大阪市議杉村幸太郎)、政務調査費還流(大阪市議飯田哲史)、政治パーティーで高校吹奏楽部に演奏させる(大阪市議美延映夫)、女子中学生をLINEで恫喝・下校途中の女子中学生を事務所に招き入れてたこ焼きをおごる(大阪府議「けいたん」こと山本景)など、維新議員の不祥事や不適切行為続出
  • 大阪維新で「親学」を大阪市条例として検討し、報道ですっぱ抜かれるとすったもんだの末に「検討のためのたたき台の資料が流出したのではないか」などと言い訳しながら撤回。条例検討の中心となっていた維新の大阪市議辻淳子は、在特会人脈の人物が作る教育関係の会の会長でもある。
  • 大阪市では全国学力テストの学校別成績を公表させる。維新系市長の泉佐野市でも学校別成績を公表したことで、「平均点や順位が低かった学校への差別的な中傷があった」と教育委員会が悲鳴を上げた。
  • 地元住民から反対や懸念の声が多数寄せられ、大阪市が主催した集会や会議でも反対意見でまとまったにもかかわらず、学校選択制の導入を強行。学校選択制は他地域では、一度導入したところでも弊害のほうが上回ったとして、廃止・縮小の方向へと向かっている中での導入。
  • 大阪市では「地域の児童生徒数減少と小中連携の推進」が主目的で前市政で構想された小中一貫校2校について、橋下市政のもとで「エリート校」構想に転換。
  • 大阪市では、冷やされておいしくない弁当形式の中学校給食を導入し強制。大阪市では中学校給食を導入したのはいいが、導入したという実績を騒ぎたいためだけに、衛生基準で10度以下に冷やされていることで「冷たくておいしくない」などの不評があることを無視して、その点は改善せずに「利用率が低迷したから全員給食」として不満や混乱を拡大させる。
  • 大阪府・大阪市とも教育条例を作り、教職員への締めつけを強める。君が代起立斉唱強要・口元チェックまでおこなう。
  • 大阪維新の会として、極右的な歴史教科書を支持する立場で、高校日本史教科書採択の際に特定の教科書を採択から排除するように申し入れる。
  • 専修学校「大阪市立デザイン教育研究所」を、大阪都構想の都合で府に移管せずに廃校と政治主導で勝手に決める。教育委員会が学校教育の意義を認めて廃校中止を決めると、橋下が教育委員会を恫喝するような記者会見を一方的におこない、一定年度以降は市立による運営はしないと決める。
  • 大阪市立桜宮高校体罰自殺事件では、本来体罰推進派の橋下が体罰反対のように見せかけるために適当な発言をおこない、学校関係者というだけで「共犯」扱いして煽って登下校中の生徒への嫌がらせを生んだり、何の関係もないのに「入試中止」を打ち出して受験生まで混乱に陥れた。なお被害生徒の遺族から起こされた民事訴訟では、大阪市は体罰の責任を認めない主張をおこなっている。
  • 政治主導での大阪府立大学・大阪市立大学の統合構想
  • 大阪市立大学の学長選挙に介入。大学の自治を根本的に理解していない。
  • 大阪府の第三セクターだった大阪府都市開発(泉北高速鉄道や物流事業を運営)の株を外資系に売却しようとする。維新以外の会派が反対し、維新からも造反者が出て府議会では否決。
  • 大阪市交通局の民営化を策動。市営地下鉄1区のみ値下げしたものの、他の区間は値上げ。
  • 市バス減便、コミュニティバス「赤バス」の廃止、敬老パス有料化。
  • 水道事業の民営化も視野に入れる。
  • 文楽への補助金削減、大阪市音楽団の市直営をやめるなど、文化への攻撃
  • 大阪都構想で大阪市の解体を図る。
  • 西成特区構想なるものをぶちあげ、西成区の全域を、西成区の中ではごく一部の地域にすぎないあいりん地区と同一視して、あいりん地区の改善は何もしないのにあいりん地区の悪いイメージを面白おかしく「西成」と騒ぎ、「西成区」と「あいりん地区」は範囲が違うにもかかわらず、西成区の地名をお荷物地域の代名詞扱いして、西成区自体はほとんどがただの住宅街にもかかわらずマイナスイメージを振りまく。「西成区」と「あいりん地区」を同一視ししての宣伝自体は、「自分の利権のためにあいりん地区が特殊な地域じゃないと都合が悪いし改善は妨害するが、マイナスのイメージは「西成」と言いかえて、あいりん地区への批判をそらして無関係の地域に押し付ける」という発想のあいりん地区の支援者や関係者が昔からおこない、マスコミもそれに加勢してきた経緯がある。しかしこういう間違った宣伝によって、西成区に元々住んでいたり生まれ育った住民が、西成区は大半がただの住宅街にもかかわらず、「西成区=ガラが悪い凶悪地域・かわいそうな生育歴や生活環境の人」などまるで特殊な地域や住民かのように勝手に決めつけられて地域差別的な風評被害を受けてきた経緯がある。この風評被害は、西成区で普通に生まれ育ったり生活している人が一番嫌がっていることであるにもかかわらず、橋下・維新が「西成特区構想」をぶち上げることで、西成区に対するマイナスの風評が強まった。政治・行政が特定の地域を差別・偏見で扱っていることになるし、西成特区構想は結局あいりん地区で変なことをしている人たちの利権を守ることにしかならない。
  • 大阪市立住吉市民病院の廃止を策動。地域から小児科病院をなくす。維新は2km東側の府立急性期総合医療センターに機能統合というが、新規患者受け入れに余裕がなく、物理的に病院や病棟を減らすことは理屈に合わない。しかも大体に民間の小児科病院を誘致すると言いながら失敗。小児科病院という条件を外して再誘致を図る。