ヘイトスピーチ条例審議中にレイシストが審議妨害行為:大阪市会

ニュースレイシスト, 大阪市会

大阪市会で1月15日、ヘイトスピーチ抑止条例が審議された。

当初案で指摘された問題点を修正する形で市が修正案を出し、公明・共産・OSAKAみらいの各会派が賛成に転じた。

自民党は反対の意向を表明したが、修正案は評価するがもっと丁寧な対応が必要などと、実質的にはさらに慎重な継続審議を求めると解釈できる理由だった。

自民党や善意の一般市民の人たちが条例に反対・慎重な理由は「ヘイトスピーチに対しては、何らかの形で実効ある対策を取らなければならない」という前提に立ったうえで、「条例によって、特定の人物や集団が条例を悪用し、気にいらない相手に対して恣意的に『差別者』のレッテルを貼って社会的に抹殺するようなことがあってはならない」という不安を指摘する立場と理解できるものである。

その主張は一理あるし、民主主義と人権を大切にしたいという根本では賛成派も慎重派も一致できるので、ていねいに議論を尽くせば合意形成も可能といえるものである。

しかし、レイシストの反対理由については、前述の善意の慎重論とは全く相容れないものである。

善意の慎重論とレイシストの反対騒ぎを、一緒にしてはいけない。レイシストは「差別発言や暴力行為、犯罪行為をする自由」を求めている反社会的勢力であり、決して相容れない。

レイシストの態度を象徴するような、テロ行為と言ってもいい事件が、1月15日に起きた。

同日午後7時半頃、本会議で維新議員が賛成討論中、レイシストと思われる者が傍聴席で「日本人の人権を守れ」などと大声で騒ぎながら、議場に向かってカラーボールを投げた。カラーボールは議場の議長席付近で破裂した。議長や議員らにケガはなかったが、議場に塗料が飛び散り、議員の衣服に塗料が付くなどしたという。

youtubeでアップされていた録画を見直すと、1発めは演壇の端に当たって、演説中の藤田市議(維新)が驚いて一瞬演説が中断した様子が映っていた。藤田市議への直撃は免れたが、至近距離に飛んできたことになる。2発目は議長席の後ろにあたっている。

そのため議長が休憩を宣言し、議事が中断した。

カラーボールを投げた人物は、他の傍聴者が取り囲んで衛視に取り押さえられ、警察に引き渡されたという。議場は警察が現場検証するなどしたという。

条例については早期成立を求める見解、また慎重な継続審議を求める見解、それぞれの立場の違いはあっても、ヘイトスピーチや暴力行為を許さないという共通前提で共同して、毅然と対応していかなければならない。

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