共産党「小学生に署名強要」事件の実相は…共産党が事実経過説明と反論

 産経新聞が「東京都足立区で、共産党が帰宅途中に小学生に署名を強要するなどした」と繰り返し報道し、共産党を批判している。

 それに対して、共産党機関紙「しんぶん赤旗」2016年6月16日付がその件に関する経過を説明し、産経などの批判はあたらないとする反論記事を出した。

 記事の概要は、(1)当日現場に来た母親や小学校の教師に「安保法反対の署名活動中に小学生から声をかけられたので話した。署名は強要していない。戦争や空襲の話をしたが、その際に子どもが怖がるような説明をしてしまったのなら申し訳ない」とその場で説明した。(2)母親から電話連絡を受けた共産党足立区議団は「一般的にいえば、小学生への署名強要があれば行き過ぎ。うちでは署名強要はしない方針だし、そういうことがないよう内部で徹底する」と説明した。(3)事件は1年前の話だが、それ以降には保護者や学校からの抗議や苦情などはない。――といったものである。

 現場での些細な行き違いであり、当事者間で説明して解決したと解釈して良い問題ではないか。

しんぶん赤旗2016年6月16日付

しんぶん赤旗2016年6月16日付

戦争法推進勢力 反対署名めぐり共産党攻撃 産経・公明が連携プレー

(しんぶん赤旗2016年6月16日付)

 産経新聞は10日付1面で「児童に反対署名要求 共産党運動員『戦争 親死ぬ』」という見出しの記事を掲載し、さらに14日付「主張」で「共産の署名活動 児童怖がらせ『平和』とは」と書いて、日本共産党を非難しました。

 あたかもとんでもない事件が新たに発生したかのような記事ですが、事実は次の通りです。

 ――昨年6月25日の夕方、足立区内で複数の運動員が戦争法反対の署名をしていたところに、学童保育からの帰りの小学生数人が通りかかって、「何をしているの」と問いかけてきたことから会話になり、戦争は嫌だ、戦争は怖いと児童たちがすすんで署名をした。自分の住所を書けなかった児童がそのことで泣いて家に帰った。その子の母親が「子どもが泣いて帰ったがどういう話をしたのか」と抗議に来た。運動員は、「戦争になるとどうなるか、東京大空襲や原爆の話をしたが、もし子どもに怖いという印象を与え、泣かせてしまったのなら申し訳ない。署名を強要したことはない」とのべた。母親から連絡を受けた小学校教師も現場に来た。運動員は同様の説明をし、教師は了承して帰った。

 母親からは、「物事の判断がつかない子どもたちに署名を迫るのはいかがなものか」と党の足立区議団控室にも電話で抗議があり、区議団の側は「もしそうだとすれば、子どもに署名を迫るという方針で取り組んでいないので、それは行き過ぎだと思う。きちんと指導したい」と釈明し、母親は「ぜひ正しく指導してほしい」とのべて電話を切った。

 その後、保護者側からも学校側からも何の苦情も寄せられていません。それにもかかわらず、昨年6月29日に足立区議会総務委員会で無所属区議(元自民党)がこの件で発言し、その足立区議発言を今年3月22日に都議会で公明党都議が取り上げて発言しました。これを利用して1年も前のことを突然もちだしたのが、今回の「産経」記事です。そしてこの「産経」の最初の記事が掲載された10日、足立区議会本会議で公明党区議が取り上げて質問しました。

 戦争法推進勢力が、戦争法反対の先頭に立つ日本共産党攻撃の材料を必死になって探し回り、いろいろ連携しあっている構図がよく分かります。