ドイツの「今年の単語」から考える

流れてきたツイート。

2位の ”Brexit”(英国のEU脱退、”Brit(Britain)”と”exit”を組み合わせた造語)、3位の”Silvesternacht”(直訳では「大晦日の夜」だが、2015年の大晦日から2016年元日の年越しのタイミングで発生した、ケルンでの集団暴動事件を指す)を抑えての1位。

リンク先は「„Postfaktisch“ ist das Wort des Jahres 2016 」(”Postfactisch”が2016年の言葉に選ばれた」というドイツの記事。

Post-は英語と同じく、「~後」とかそういうニュアンスの接頭辞。faktischは「実際の・事実の・事実に基づいて」(英語の”in fact”)とでもいうところだろうか。

英語の新語でいうところの”post-factual”に相当するドイツ語。集英社「イミダス」によると、「ポスト・ファクチュアル」は以下のように説明されている。

post-factual democracy
ポストファクチュアル・デモクラシー 事実無根の民主主義。事実に反する、あるいは実現可能性はないが大衆受けのする主張を掲げて、選挙に勝とうとする民主主義。ポピュリズム(大衆迎合主義)とほぼ同義。(2016.7)

大阪のあたりに、この説明そのまんまの、政治団体と称したチンピラまがいの集団がいたような気がするが・・・。

事実や論理よりも感情や感覚的な発言や物言いが力を持つ傾向がある――これは日本社会でも強まっているように感じていた。日本だけではなくドイツでも、事実よりも感情・感覚的な発言を重視する傾向が強まっているのかと。