「ポスト真実」の風潮の中でも真実を見据えたい

考察

イギリスのオックスフォード英語辞書は2016年の単語を”post-truth”と発表した。またドイツ語協会が選定した2016年の単語も”Postfaktisch”と発表した。

post-は「~のあと」などの意の接頭辞。英語のtruthもドイツ語のfaktischも類似の意味で、「真実」とかそういうニュアンス。

両単語とも「ポスト真実」とでも訳せばいいのだろうか。客観的な事実よりも感情的・情緒的な煽りの方を重視し、感情的な物言いやポピュリズムが力を持つような風潮を指した単語だという。

世界的にも、トランプへの支持の風潮などがある。日本でも「維新」「小池新党」や「ネトウヨ」などといった風潮がみられる。

感情的な煽りや特定の人間にとっての私利私欲のためなら事実などどうでもいいという扱いは、社会全体を極めて危険な方向に導くことになる。

「ポスト真実」の時代といっても、その風潮に流されるべきではない。「ポスト真実」に対抗する確固とした拠点を築く必要がある。

感情的な煽りは一見すると耳障りはいいかもしれない。しかし事実とは異なるので、いずれは化けの皮がはがれ、その時に大きな矛盾が噴き出すことになる。対抗する側は地味ではあるが、事実および社会が積み上げてきた到達点に根ざして、ていねいに声を上げ続ける必要がある。

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