大阪市の駐輪場不足、MBS「VOICE」特集への雑感

毎日放送「VOICE」、2017年5月8日放送「駐輪場が足りない!?大正駅前は3年待ちも」。

大阪市の駐輪場不足問題を特集しています。

大阪市では各地で駅前の駐輪場が著しく不足し、駐輪場の定期利用希望者が数百人単位で予約待ち、計算上は数年待ちになる事例があちこちの駅で起きています。

大正駅では計算上は3年待ち、都島駅に至っては計算上は8年待ちになっています。ほかにも、今福鶴見駅や天王寺駅の事例も紹介されています。

この特集で紹介されていない駅についても、供給不足は深刻になっています。

大阪市では駐輪場の整備を進めていても、需要に追いついていないということです。

大正駅や都島駅については、大正区や都島区は区の端に鉄道が通り、後背地に鉄道空白地帯を抱え、駅勢圏が広く駅から離れた地域にも住宅街が広がっています。大阪市バスのバス路線もあり、バスの頻発地域だとはいえども、バス停には駐輪場がなく、バス停からも離れた地域もあることから、自転車で駅まで向かう流れもあります。そのため、自転車の利用者が多くなる一方で、駅周辺は古くからの住宅街で駐輪場にふさわしい空き地が見つからないなどの事情もあるようです。

天王寺駅・あべの橋駅についても、大正駅や都島駅ほどではないものの、似たような状況です。

2000年代以降、大阪市は自転車の駐輪場整備を重点的に進めました。全体から見ればまだまだ不十分で引き続く取り組みは必要だとはいえども、自転車駐輪場は格段に増え、放置自転車も減少しました。

しかし橋下維新の信者は、駐輪場整備を進めた平松市政を、「チャリ松」「駐輪場のおじさん」「自転車整理しかしていなかった」などと揶揄するだけで、駐輪場整備を否定的に見ていました。これだけでも、維新信者が大阪市の市民生活に根を張っていないことを示していることになります。

そして橋下・吉村と続く維新市政。駐輪場の整備はそれなりに地味にやっているようですが、需要に追いついていないことになります。

駐輪場の増設は緊急の課題だといえます。

例えば大正区では、大正駅だけではなく、ラッシュ時に運行される急行バスが停車する拠点バス停を中心に、市バスのバス停付近にも駐輪場を設けてはどうかなどの提案も考えられます。都島区についても、区内北部のバス停に駐輪場という手も考えられます。

また駅前の駐輪場についても、立体化や施設拡張、民間施設の借り上げ・買い取りなども含め、検討が必要になるのではないでしょうか。

産経新聞2013年12月31日付が『駐輪場足りているのに…大量の放置自転車 日本一あべのハルカス周辺』を報じています。 大阪・阿倍野に...