住吉市民病院、南港病院が新病院誘致辞退へ

ニュース住吉市民病院

 橋下維新によって閉院の方針が強行された大阪市立住吉市民病院(大阪市住之江区)について、跡地に誘致した民間病院・南港病院が2017年5月17日までに、計画撤回・辞退を申し出ていたことがわかった。

 住吉市民病院については、建物老朽化に伴う建て替え検討を機に、大阪市南部で不足している小児周産期医療に特化した病院として改編する計画が、維新以前の市政のもとでまとまっていた。

 しかし橋下徹が大阪市長に当選すると、約2キロ東側に大阪府立急性期総合医療センターがある、府立病院と市立病院があるのは二重行政だと難癖をつけ、住吉市民病院を廃止して府立病院に統合する方針を強硬に打ち出した。

 大阪市会では統廃合反対の声も強かったが、跡地に小児周産期医療を担う民間病院を誘致するという附帯条件で、一部会派が廃止容認に転じた。

 しかし実際には、民間病院の誘致は2度にわたって失敗した。3度目に誘致した南港病院では、一度は誘致に成功したかのように見えたが、産科小児科は未経験、近隣の病院からの医師引き抜き、新病院を建築しようとすると日影規制に引っかかり周辺環境との兼ね合いで建設できないと、散々なことになった。

 そして、住吉市民病院が閉院に向けて新規患者受け入れの縮小・他病院紹介を始めたタイミングで、誘致辞退・撤退表明。近隣地域での小児周産期医療の空白は避けられないことになる。

 また社会的に困難な児童や妊婦を受け入れてきたレスパイト医療に積極的に取り組んできた病院の性格からも、体制が縮小されることには不安が指摘されている。

 地域医療を不安に陥れた、大阪維新の会の責任は重い。

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