「大阪市が水の4割を捨てている」大阪市会でも取り上げられる

2017年10月3日大阪市会、公営・準公営決算特別委員会。

2017年9月の堺市長選挙に際して、維新の馬場幹事長がおこなった「大阪市は水の40%を捨てている」というデマ演説についても取り上げられた。

維新の馬場幹事長がデマ演説をしたとの情報。 堺市長選挙で維新の馬場幹事長。竹山市政攻撃で「大阪市は40%近く、水が余り、捨てています」...

この日の質疑で取り上げたのは、自民党・木下吉信市議(阿倍野区選出)。馬場氏個人の名前は質疑では名指しされなかったが、明らかにそれとわかる形で取り上げられた。

以下、質疑の要点を文章化。

木下市議:堺市長選挙で維新の議員が「大阪市は水の40%が捨てられている」と演説していた。40%の水は、どれくらいの規模と量になるのか確認したい。

水道局:おそらく、大阪市水道局での施設の最大処理能力と実際の1日あたりの給水量の差だと思われる。その差は量にして京セラドーム1杯分。

木下:水を捨てているという事実はあるのか。

水道局:そのような事実はない。

木下:事実はないというのなら、行政として抗議すべきではないか。

水道局:抗議は考えていない。当該の発言は政治家の方が政治活動の中で言われたと思われる。こちらは行政の立場なので、行政としての情報開示をすすめていく。

木下:これは、大阪市が事実と異なる風評を流されていることになる。

水道局:この件では、事実誤認か誇張か不明なので、行政として抗議しなかった。

木下:これは選挙は関係ない。誰が言っても同じこと。違うことは違う。市長の所見は。

吉村市長:40%の水を捨てているということは常識的にありえない。前後の文脈からは、大阪市の余剰能力を活用して堺市の水道料金を下げようという趣旨だと理解した。

維新陣営の言い訳をそのままなぞっている形になっている吉村市長の答弁。しかしそれこそ「前後の文脈」からは、このような読み方はできない。

当該演説の書き起こし。

大阪市は40%近くの水を廃棄しているのです。捨てているんです。この捨てている大阪市の水、堺市に引っぱってくることができれば、それだけでも水道料金の大幅値下げ、現実の物になるんじゃないか。

(2017年9月14日、中百舌鳥駅前で維新・馬場幹事長)

大阪市は漠然と水を生産しながら、生産したうちの4割を廃棄し続けているとしか読めないもの。これを「大阪市が捨てている水を持ってくる」ではなく、「余剰能力を活用して増産し、その分を堺市に回す」と解釈するのは、相当な曲解である。

吉村市長自身が、維新の政調会長を兼ねている弊害がこんなところにも。