4度目の「新病院誘致失敗」か:住吉市民病院問題

維新市政のもとで「二重行政」のやり玉に挙げられて廃止方針が強行された大阪市立住吉市民病院。

住吉市民病院(2017年10月)

住吉市民病院(2017年10月31日撮影)

閉院後の跡地に民間病院を誘致する条件の附帯決議が大阪市会で可決されているが、過去3度にわたって誘致に失敗し、2018年3月の閉院のみが決まっているという状況になっている。

2017年8月より4度目の公募が実施されたが、2017年11月1日の選定委員会では、名乗りを上げた2医療法人とも「ふさわしくない」と判断されたとか。

報道では名乗りを上げた医療法人の名称は名指しされていない。しかしそのうちのひとつは、「過去にも公募に応じたが一度辞退した法人」だと触れられていることから、過去の報道を元にすれば南港病院だということがわかる。もう一つは、2017年8月の報道で「新たに名乗りをあげる」として名前が挙がった「医療法人愛仁会」と思われる。

「ふさわしくない」と判断された根拠については、11月1日夜時点の報道では速報的でもあり、不明ではある。ただ、過去の審議状況などを勘案すれば、住吉市民病院の医療体制を代替できるほどの体制が構築できないと判断されたのではないかとも推測される。

4度目の誘致失敗ということにもなる。

住吉市民病院問題はある意味では、「維新政治」の強引な進め方が、住民政治にしわ寄せを与え、取り返しの付かない損害を与えた典型的な事例ともなってしまっている。

大阪市は、残された短い時間でどのような対応をするつもりなのか。

(朝日放送 webニュース)
【大阪】住吉市民病院の跡地誘致 また公募失敗か 11/1 19:32

大阪市立住吉市民病院の跡地問題で、民間病院誘致の公募に手を挙げた2つの医療法人について、有識者委員会は、「どちらもふさわしくない」と結論を出しました。

市立住吉市民病院は、2重行政解消の一環として、来年3月末で閉鎖し、府立病院と統合されます。当初、跡地に誘致予定の医療法人は、建設計画に問題があると指摘され、5月に撤退を表明。市は、新たに8月から民間病院の公募を始めていました。関係者によりますと、公募には、撤退を表明した医療法人を含む2つの事業者が手をあげていましたが、有識者でつくる選定委員会は、きょう、「どちらも医療内容が誘致にふさわしくない」との結論を出したということです。大阪市は、これまでに市民病院跡地への民間病院の誘致に3度失敗していて、吉村市長は苦しい対応を迫られることになります。