フェミニズムは「あらゆる性の平等を目指す」:国語辞典の記述修正を求める運動

国語辞典での「フェミニスト」「フェミニズム」の説明について、「あらゆる性の平等を目指す」という本来の理念を十分に反映した記述になっていないとして、改定時の記述見直しを求める運動があるという。

BuzzFeedNews『広辞苑に書かれた「フェミニズム」を変えてほしい。 彼女たちが立ち上がった理由 「フェミニズムは誰かを攻撃しているわけではないんです」 』(2017年10月11日配信)が紹介している。

記事によると、例えば広辞苑での「フェミニスト」の説明は、「①女性解放論者。女権拡張論者。②俗に、女に甘い男。」というものにとどまっている。

しかし記述見直しを求める運動を推進する団体によると、この記述では「あらゆる性の平等」というフェミニズムの理念を十分に反映できていないと批判している。

記述見直しを求める団体は「私たちは、フェミニズムは『いずれかの性が他の性よりも優位に立つ』といった考え方ではなく、だれもが平等で自分らしくハッピーに生きられる社会の実現のためにあると考えています」と訴えている。

全くその通りで、この主張には全面的に賛同する。

残念ながら少なくとも日本においては、フェミニズムの理念が、一部の人間によって都合の良いように、本来の理念とは正反対にゆがめられている。そのため「女に甘い男」と、その裏返しとしての「女だからというだけで無条件に甘やかされ優遇されること・男から守られることを期待する女。自分を甘やかさない男には攻撃をかける女」が変な形で結びつき、本来のフェミニズム・フェミニストとは正反対の差別主義者が平気で「フェミニスト」を名乗るという、残念な現状も見られる。

そして「自分にとって都合のいいときには、ないしは自分が変なことをして都合が悪くなったことをごまかすために、女性属性を振りかざして脅せば思い通りになる。自分と対立した男性に差別主義者のレッテルを貼って社会的抹殺を図ることができる」「女性の権利を掲げる一方で、男性が男性であるというだけで生じる不利益に対しては無頓着。むしろ攻撃する側に回る」「何でもかんでも女性差別と攻撃する一方、他の差別やヘイトには無頓着で、自分にとって気に入らないと見なした属性への差別発言やヘイト発言も意に介さない」とばかりの行為が「フェミニズム」扱いされるという、いじめ同然の、ないしはチンピラの言いがかり同然の、おかしな状態が生じる。

ツイッターなどでは、その手の似非フェミニストが大きな顔をしている。

ツイッターで「女性差別への対抗」を偽装しながら、実際はミサンドリー丸出しで、女性というだけで女性属性を振りかざして、男性には男性というだけで...

Buzzfeedの記事で紹介されている団体の主張は、そういう俗物ではない。性別の縛りにかかわらず、誰もが平等に・自由に、自分らしく生きられる社会を希求することこそが、本来のフェミニズム・フェミニストのひとつの到達点だといえる。

差別主義・差別扇動のダークサイドに陥ったともいえるような似非フェミニズムを克服し、本来の意味でのフェミニズムに基づく取り組みも含めた人権尊重の社会を作るための取り組みの第一歩としても、国語辞典の記述から変えていくことも重要ではないだろうか。