#維新のせいで :ツイッターで維新信者が偽の「実績」を宣伝

2018年4月12日

2017年11月3日頃にツイッターで「#維新のせいで」というタグができた。

維新の橋下徹教祖や吉村洋文政調会長・大阪市長もこのタグを使い、また信者も大量に「大阪での維新の成果」をアピールしている。

しかし、維新の成果なるものはデタラメが目立つ。

天王寺公園?

ハッシュタグ付きの投稿でやたらと目立つのが、「昔はホームレスのたまり場で、道路を不法屋台で占拠した青空カラオケが道をふさぐなどしていた、天王寺公園周辺をきれいにしたのは維新」というデマ。

維新が青空カラオケなどを排除したわけではない。天王寺公園周辺の環境改善は、維新よりはるか昔の1980年代以降継続的に取り組まれてきたもの。

青空カラオケの問題は、2003年に行政代執行がかけられるなど、2000年代には解決していた。時系列がおかしい。2003年時点では維新など影も形もない。

維新市政の時代にしたのは、天王寺公園の「てんしば」の整備くらい。「てんしば」整備を口実に、どさくさに紛れて時空を越えて、維新そのものが存在しない時代のことまで「維新のおかげ」とねじ曲げて言い立てているのか。

少し調べればわかることでも、平気でデマを言い立てる。

あいりん・新世界

天王寺公園にも近接するあいりんや新世界についても、維新信者が「維新が改善した」と言い立てるようなエントリも。

しかしあいりんや新世界についても、問題の構図・事情の背景は、天王寺公園とほぼ同じ。

ホームレス問題などの地域環境改善は、元々その地域で生活している地元の人の要望を踏まえながら、維新以前の市政で市民協働の形で取り組まれてきたもの。維新は前市政までの成果をそのまま「自分たちだけの実績で、それ以前は何もしていなかった」とねじ曲げているだけ。

「維新があいりんの環境改善をした。維新以前の市政は何もしなかった。あいりんの環境改善を妨害したのは、この地域に近接する地域が地盤の柳本一家」などとするデマは度々流されているが、当ブログ内でも過去にそれはデマだと指摘するエントリをアップしている。

地下鉄のトイレ?

ハッシュタグで「維新の成果」として宣伝されているもので、天王寺公園とともに目立つのが「大阪市営地下鉄のトイレの改善・整備」。

古くてあまりきれいとはいえない印象だったトイレをきれいに改装すること自体はかまわない。

しかしトイレの改善・整備の方針を最初に出したのは、平松市政の時代だったというオチ。

橋下・維新は、前市政の方針にそのまま乗っかっただけに過ぎない。しかも改装に際しての入札に、「経済人・大阪維新の会」の会長・更家悠介氏が経営する「サラヤ」を随意入札させた問題も。

トイレについては、きれいになったのはいいが、男性にとっては、男性用小便器の形状が不評でもある。

中学校給食

例によって中学校給食の偽の実績宣伝も。

中学校給食も平松市政で予算が付いたもの。予算可決直後に大阪市長選挙があり、市長が橋下に代わって予算が執行されただけ。前市政の成果にそのまま乗っかっただけ。

しかも橋下・維新は、導入された選択制中学校給食に課題が見つかり利用率が低迷していることに対し、課題を解決することをせず、全員喫食強制で必然的に利用率100%にしたことで、「おかずが冷やされた状態で提供されておいしくない」などの生徒の不安・不満を増大させ、また異物混入事件なども相次いだ。

維新が実際にしてきたこと

維新がしてきたことは、良いように見えることは前市政からの取り組みをそのまま継続しただけだったりする。

前市政までの取り組みを継承しながらも変質させる

しかも、前市政までの取り組みの「良い部分」はつまみ食いをしながら、おかしなちょっかいをかけて変質させることで、新たな問題を生み出すことになった。

前市政までの取り組みをつまみ食いして自分だけの「実績」にしながら、微妙に変質させて問題を起こしたケース。

  • 地下鉄トイレ(前述)
  • 中学校給食(前述)
  • あいりん問題は地元の地域の人との市民協働で着実に進めてきたにも関わらず、「西成特区構想」なるものによって「あいりんの一部の人たちにかかる課題・センセーショナルな現象」を「西成区のすべて」と同一視して面白おかしく騒ぎ、「あいりんの一部の人たちだけのための対策」をとったことで、『西成=あいりん=西成区だからガラが悪いに決まっているなどの誤ったイメージ』を蒸し返して強めた。
  • 小中一貫校設置。前市政では小中連携の延長線上としての設置だったが、橋下維新になってからは学校統廃合実施の手段や「エリート校」設置に変質。

余計なことをして混乱させたケース

また維新の「目玉施策」のために余計なことをして、不要な困難と混乱を巻き起こしたケースもある。

住吉市民病院の問題なんてまさにそのケース。施設老朽化に伴い建て替えが検討されていたが、建て替えに合わせて小児周産期医療に特化した病院として改編する構想だった。しかし「大阪都構想」に伴い「二重行政」と難癖をつけられて廃止方針が出されたもの。近隣で分娩施設がなくなるなど地域医療に悪影響が出ることに加え、住吉市民病院では重度の症状の児童や、社会的に困難を抱える妊婦や子どもの受け入れなども積極的におこなってきたことなどで、代替機能が引き継がれずに広域的にも困難になると指摘された。

教育分野でも、大阪市では維新が「教育費5倍~7倍にした」などと宣伝しているが、塾代助成やICTなど維新の目玉施策だけの額が増えたもの。教育費の総額はほぼ横ばい。そのため通常の経費にしわ寄せが来て、必要な備品が買えないなどの弊害も生まれているという。

学校教育では他にも「教育基本条例での学校現場締め付け」「桜宮高校事件を口実にした体育科廃止などの混乱と、生徒も共犯扱いするかのように『十字架を背負うべき』とした橋下発言」「学校選択制導入」「全国学力テストの学校別成績公表」などの問題も起きた。

天王寺動物園も、夜間開園だの正月開園だのと打ち出した一方で、大阪市外在住の小中学生を有料化したり、経費削減のために飼育動物を「他動物園への譲渡」「今いる動物が死んでも新しい動物を補充しない」といった方法で減らすなどの方策がうち出されている。

他にも、例えば以下のようなこともあった。

  • 大阪市立専修学校「デザイン教育研究所」の廃校計画問題での混乱
  • 大阪府立大・大阪市大の統合構想
  • 府立・大阪市立あわせて7校程度の高校統廃合構想
  • 府立大阪国際児童館の廃止
  • 府立高校での学校図書館専任司書制度を廃止。学校図書館が開館できなくなった高校も相当数出る。
  • 府立病院の保育器が更新できず、クラウドファンディングで資金捻出
  • 公衆衛生および産業の研究所の府市統合構想
  • 大阪市での水道料金の福祉減免廃止で、保育所ではプールの回数を減らさざるをえなくなったこと
  • 大阪市水道記念館の休館で特別天然記念物「イタセンパラ」の繁殖を断念に追い込んだこと
  • 府の三セクだった「大阪府都市開発」(泉北高速鉄道)の株式が、ハゲタカファンドに売り飛ばされる一歩手前になったこと。
  • 大阪市営地下鉄・市バスの値上げ。地下鉄1区の初乗りのみ20円値下げと打ち出したが、2区以上やバスの均一料金は値上げ。
  • 市営交通の「敬老パス」を有料化。利用者に更新料3000円の負担と、一乗車ごとに50円の負担。
  • 大阪市バスのコミュニティバス「赤バス」の廃止
  • 市バスの減便。淀川区では十三駅の東西でバス路線が分断され、区の西部から区役所に直接行けるバスがなくなり、区役所へのバス移動は「途中の停留所で下車した上、地下道などを含む300m近くを徒歩連絡した上でのバス乗り換え」を要する地域も出た。

これらに限らず、維新による混乱は多数ある。

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