大阪市会、サンフランシスコ「姉妹都市」決議案をいずれも否決

ニュース大阪市会

2017年12月12日の大阪市会では、米国サンフランシスコ市の「従軍慰安婦像」問題に関して、姉妹都市解消の是非に関する決議案が審議されました。

吉村洋文大阪市長は、サンフランシスコ市の従軍慰安婦像問題を口実に、大阪市とサンフランシスコ市との姉妹都市関係解消の方針を宣言しました。大阪維新の会はその方針を支持しています。

一方で他の会派は、従軍慰安婦像問題そのものについては見解の相違があるものの、サンフランシスコ市との姉妹都市関係を壊すべきではないと主張しています。

この日は、維新、自民・公明、共産の3つの立場からそれぞれ、姉妹都市解消問題に関する議員提出議案が出されました。

議案の内容は大きくまとめると、以下のような形になっています。

  • 維新:従軍慰安婦像設置反対、友好都市解消賛成
  • 自民・公明:従軍慰安婦像設置には懸念を表明するが、姉妹都市とは別問題。政治的な立場を持ち込んで、独断で友好関係を壊すべきではない。
  • 共産:従軍慰安婦問題は歴史的事実。一方的な政治的立場を持ち込み、都市間の関係を壊すべきではない。

いずれの決議案も賛成が過半数に満たず、3案はすべて否決され、大阪市会は閉会しました。

個人的には共産案が一番理がかなっていると感じました。一方で自民・公明案についても、従軍慰安婦問題に関する見解は当サイトの中の人とは異なるものの、考え方としては筋を通しているといえます。

吉村市長は「姉妹都市解消には議会の決議を要しない」として、近く開かれる大阪市の幹部会議で姉妹都市解消の準備に入るということです。

維新のような感情的に恫喝するような対応では、無関係なところにとばっちりが来て、60年間積み上げてきた都市間の友好関係が壊れてしまうだけです。姉妹都市という、大阪市の大切な財産が失われてしまうことは、残念でなりません。

大阪市会が閉会した数時間後の日本時間12月12日夜、サンフランシスコ市のエドウィン・リー市長が急死したというニュースが入ってきました。非常に無念です。謹んでお悔やみを申し上げます。

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