市音への補助金復活:それ自体はありがたいとしても背景に維新の致命的失政

橋下・維新市政によって2014年度に民営化されたオオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ(Shion、旧・大阪市音楽団)。

大阪市は、Shionが財政難に陥ったとして、寄付金5800万円を支給する方針を固めた。民営化に伴う経過措置として3年間補助金を支給していたが、経営難に陥ったことで方針を転換した形。

大阪市では、橋下・維新のせいで市の文化事業が軒並みやり玉に挙げられ、市音についても民営化の対象のひとつとされた。

もちろん、補助金自体を全否定するわけではないし、補助金自体は現在の局面では当然だとはいえる。しかし市音にかかる歴史的経過を考えれば、単純に「吉村市長の英断」などとはいえない。

橋下・維新が壊すだけ壊して、橋下の後継の維新首長となった吉村時代に、維新政治のもとで起こした誤りを明確に修正しないままなし崩しに方針転換し、自分たち維新の手柄としてアピールする策略ではないかと思われる。補助金の問題とは別に、維新市政の失態として追及していくべきものではないか。

維新市政でも、このほかにも中学校給食や住吉市民病院で引っかき回すだけ引っかき回しておきながら、維新の元で強引に進められた施策が激しい行き詰まりを見せてこっそりと修正を余儀なくされた「実績」がある。

市音の問題についても、維新の失政の部分をきっちりと見ておかなければならない。