民泊事件に乗じた維新信者の西成区ヘイト

2018年2月、大阪市内の民泊で殺人・死体遺棄事件が起きたとして大きく報じられている。

根本は民泊の問題

この問題は、無許可営業で、宿泊名簿やパスポートなどの提示を求めない「闇民泊」の問題が、極端な形で現れたものだとみられている。民泊のシステムの問題であり、民泊を推進して規制緩和などを図った大阪維新や国政の安倍政権などの対応が問われることになる。

事件の現場となったのは、森之宮(東成区中道)と萩之茶屋(西成区花園北)の2ヶ所の民泊。森之宮の民泊で女性が行方不明になり、一緒にいた外国人旅行者が事件に関与した疑いがあるとされている。行方不明になった女性は、防犯カメラの状況から、外国人旅行者と一緒に森之宮の民泊に入った形跡が確認されるが、出てきた形跡はない。外国人旅行者が大きなスーツケースを持って一人で出てきたことだけが確認された。

その旅行客が次に宿泊予定だった萩之茶屋地域の民泊から、遺体の一部が発見されたというもの。

事件は事件として、事実関係をていねいに解明して解決すべきもの。

たまたま事件現場の一つが西成区だっただけ

しかしその一方で、事件の現場の一つがたまたま西成区だからといって、「西成区だから区全域がガラが悪い」かのような、土地柄にすべての原因を責任転嫁したヘイト宣伝が続いている。

もう一つの現場、森之宮・東成区については、「森之宮だから」とか「東成区だから」とかと結びつけられて土地柄がどうのと言うことはいわれていない(東成区にしても森之宮にしても、土地柄のせいにされてゴチャゴチャいわれる筋合いもないが)。

しかしもう片方の現場がたまたま西成区だったというだけで西成西成と騒ぐ者が多数生まれている。ツイッターでもそんなのが暴れている。

例えばこれ。

元ツイートは「民泊」としかいっていないし、西成区限定ではなく「大阪の治安の問題」としているのに、「西成は治安が悪い」とか元ツイートの人が何も言っていないことを持ち出して騒いでいる。

事件に乗じた維新信者の西成区ヘイト

このヘイトツイートの主のプロフィール。「今は主におおさか維新の会のボランティア」。

ほう。維新信者だから西成区をヘイトするという典型的な例。

あいりん周辺の一部が極端なのは事実だろうが、それは数百メートル四方の限定的な地域。16地域・32町がある西成区全域に非をなすりつけられるものでもないし、あいりんといわれる地域と重なる地域での現象にしても、元々その地域に住んでいる人ではなくよそから来た流入者が起こしているものである。

またあいりんに関する問題は、西成区の枠だけではなく、浪速区や中央区も含めた大阪広域の都市課題でもある。

西成区自体は、治安も街の雰囲気も大阪市の他地域と大差ない。

西成区ヘイトの風潮は、元々はあいりんの支援者が、あいりんの否定的な現象を指して「西成」呼ばわりし、その用法にマスコミも乗っかったことにある。

そして近年では、大阪維新の会がその間違った用法・認識に沿って、「西成特区構想」などと騒いでいることで、風評被害が蒸し返され、強化された。

大阪維新の会の橋下徹教祖様は、西成区への地域ヘイトを繰り返してきた。

西成区が車から降りられない地域かのような印象操作をツイッターで振りまいたのは、橋下教祖様である。

また橋下教祖様は、市会質問で西成区選出議員から「地元の人間にとっての西成区は、あいりんの一面的イメージではない。あいりんだけではなく西成区への認識は」と問われて、「何の話をしているのかわからない」と言い放ち、質問した議員がそんなことは何も言っていないにもかかわらず「当該議員はあいりんはあのままでいいといった」と印象操作する行為までおこなった。

自称「西成区出身・在住」の維新信者の矛盾

一方で、自称西成区出身・在住の別の維新信者は、マスコミだけに攻撃の矛先を向けてごまかそうとしている。

この信者、以前に当方が「維新が西成区ヘイトをしている」という趣旨のことをツイッターで書いたところ、わけのわからない噛みつき方をしてきたので印象に残っているが(笑)。

維新信者とはいえども、この文面だけを素直に読めば、それは確かにその通りではある。

しかしこの信者、このツイートからわずか1週間前に何を言っていたか。「西成区の出身中学校が荒れていた」(これ自体が真偽不明だが)ことを「西成区の土地柄」のせいにして地域ヘイトするツイートを発信していた。

西成区に偏見を持って「ガラが悪い地域でなければ都合が悪い」とばかりに振る舞うのは、この信者も同じである。

大阪や西成区をヘイトしたいだけの産経新聞(しかも創業者は当時の今宮村=今の西成区の天下茶屋付近の出身)、そして西成区をヘイトする維新信者のプロレスという、滑稽なことになっている。

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