大相撲舞鶴巡業:土俵上で倒れた市長の救命行為に「女性の方は降りてください」?

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2018年4月4日に京都府舞鶴市でおこなわれた大相撲舞鶴巡業で、舞鶴市長があいさつ中、土俵上で倒れる事故があった。

倒れた市長のところに医療関係者とみられる女性が複数名駆け寄って救命措置にあたったが、その際に構内アナウンスが「女性の方は(土俵から)降りてください」と数回にわたって連呼したと指摘されている。

京都新聞の記事によると、「主催した実行委員会は「会場に待機していた消防署員と処置を交代したのでアナウンスが行われた」と説明している。」となっている。

youtubeに、一部始終を撮影した動画がアップされている。実行委員会の説明とは食い違っている。

動画開始後すぐに女性が駆け寄って心臓マッサージ。動画で35秒頃から、別の女性2人が駆け寄って土俵に上がった。そのタイミングで、「女性の方は降りてください」のアナウンスが聞こえている。

アナウンスが2回流れた直後に、消防隊員が土俵に登っている。

実行委員会の言い分は通らないのではないか。

なお、市長は意識が回復し、病院で治療を受けているという。

時代錯誤極まりない

大相撲の土俵は「女人禁制」を標榜している。しかしそのような科学的根拠のない「伝統」が、人命救助よりも優先されるというのか。そんな「伝統」は非人道的であり時代遅れであるというべきである。

かつて大阪場所では、太田房江大阪府知事の時代に、自ら土俵に上がって優勝力士に知事賞を渡すことを希望しながら、女性を理由に相撲協会から拒否されたという事例があった。

太田知事の政策を個人的には支持していたわけではないが(橋下・松井というもっとひどい知事の時代を知ってしまった以上、太田知事の時代の府政は今振り返るとマシだったような気もするが)、この件に関しては太田知事の意向に同意し、相撲協会の対応を「府民の代表としての知事なのに」と不快に感じたのを覚えている。

太田知事の問題のときに解決できていればよかったのだが、それが解決できないままになっていたことが、今回の騒ぎにもつながっているという気がする。

科学的根拠がないうえに差別的なローカルルールを勝手に作ってそれを絶対視し、そのローカルルールの下で人命を軽視しても意に介さない――そんな「伝統」など、さっさとやめちまえとしか思えない。

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