豊中市長選挙で維新阻止、一方で維新は「固定票」化がうかがわれる

2018年4月22日投開票の豊中市長選では、森友学園問題にも関与した維新の前府議が落選し、維新の市政を阻止することができた。

一方で票数を見るとかなりの接戦となっていた。同時実施された府議補選や市議補選の結果をあわせて考えると、維新の基盤はまだまだ根強く、予断を許さないことが浮かび上がる。

2017年衆院選との比較:維新の勢力は衰えていない

参考までに、2017年衆議院選挙の豊中市での維新・自民・共産の3党の比例票(投票率52.07%)。

維新 44,254
自民 47,860
共産 13,826

一方で、市長選、府議補選とも投票率は36.9%となった。

維新票は固定票化、このままでは2019年府議選では危険

維新は市長選では43,152票、府議補選では43,890票を得ている。

ということは、2017年10月の衆院選比例と比較して、得票率は10ポイントほど減っているものの、維新の得票数はほぼ横ばいということになる。

豊中市では、必ず選挙に行って維新に投票するという固定票が、43,000~44,000票前後あるということになる。

維新は「ふわっとした民意」と称しているが、もはや固定票化しているとみていいだろう。

これは現状の状態が1年後の2019年4月まで続いたとして、府議選の通常選挙をおこなった場合は、前回同様の政党の顔ぶれとなった場合、豊中市選挙区では定数4で2議席得られる可能性が高いということにもなる。

自民・共産

一方で自民党は府議補選では43,018票、市議補選では36,407票となっている。また共産党は府議補選では27,253票となった。

無党派票は今回は大半が棄権に回り、選挙に行った無党派層は共産に乗ったのではないかとも思われる。

森友学園批判は国政の安倍政権と維新の両方に向けられることになった。「安倍政権批判だから維新に流れる」という恐ろしい状況が起こりうることも想定していたが、そうはならず、批判票が維新に流れなかったことは救いではある。

共産は豊中市での基礎票の約2倍を獲得したことになる。投票率がもっと上がっていたら、もっとすごいことになっていたかもしれない。共産は大阪では大苦戦が続いているが、油断せずに着実に進めるべきではある。