西成区の「プレーパーク」でデマ流す吉村市長

NHKで2018年5月10日、西成区・旧津守小学校跡地に開設されている子ども向け遊び場(プレーパーク)「ジャガピーパーク」の特集が放送されたとのこと。

NHKニュース
NHKニュースwebサイトより

吉村洋文大阪市長は、まるで維新の成果のようなツイートをおこなった。

この中には、事実認識の重大な誤りがある。

他の方も、吉村市長の発言に対して、事実に即してあっさりと反論している。

時系列的には吉村市長のツイートよりも先に投稿されたもので、吉村市長のツイートを直接批判したものではないが、前大阪市議・柳本顕氏のツイートも結果的に、吉村市長のデマの誤りを指摘するような形になっている。

吉村市長発言の誤り

吉村市長の発言のどこが誤りか。

もっとも重大で見過ごせない箇所は、「橋下前市長が誰もやらなかった西成の課題に正面から取り組み、僕がそれを受け継いでやってる」という点。

これは全くのデマ。

「地域・行政区としての西成区」と「行政上西成区になっている地域の一部にもかかるものの、西成区だけの課題ではなく、都市としての広域課題である、あいりんの否定的現象」をごっちゃにして「西成の課題」呼ばわりしていること自体が、認識の薄さを表している。

「西成区」に関する認識の薄さとともに、「今までの行政は何もしなかった。橋下が初めてやった」というのも嘘。

萩之茶屋小学校横に並んでいた不法屋台は、地域住民の要望や、柳本顕市議(当時)の議会質問などを背景に、平松市長時代の2009年に撤去が実現した。

2009年12月4日 平松邦夫大阪市長記者会見 萩之茶屋の不法屋台撤去完了について(一部)
2009年12月4日 平松邦夫大阪市長記者会見 萩之茶屋の不法屋台撤去完了について(一部) クリックすると拡大

また子どもの遊び場の問題についても、先に引用したツイートの通り、地域住民の「維新以前から」の取り組みがベースになっている。

西成区では(もちろん他の地域でもそうであるが)、地域住民と行政との「市民協働」での街づくりが、地域活動のあらゆる分野で進んできた。

不法屋台撤去の問題にしても、子どもの遊び場にしてもそうである。他にも公園や幹線道路沿いなどの花壇に、地域住民と行政の協働で季節の花を植えたり日常的に植物の管理をする緑化事業は、「維新以前の」2005年度より西成区をモデルケースとして試行したのち、全市に広がったものだと聞く。

また西成区選出の各市議も、党派・会派の別を問わず、西成区へのいわれなき風評被害の解消、あいりん地域と地理的に重なる萩之茶屋地域周辺でのゴミ不法投棄への対策強化などを求める議会質問をおこなっている。

「地域住民と行政は何もせず環境悪化に身を任せているような状態だったところに、橋下・維新が救世主のように現れて、一から取り組んだ」かのような言い草など、笑止千万。

そして橋下・維新は、その間違った認識の元で大阪市の廃止解体=「都構想」を打ち出し、さらには「都構想」を「行政区合併」かのように錯覚させようとする悪宣伝をおこなったことと結びつけたことで、西成区に「あいりんの否定的な現象」という誤った一面的なイメージを蒸し返して強め、「お荷物」「ジョーカー・ババ」扱いする風評被害を再発させた。

そして挙げ句の果てには、「おぎのちゃや」。

維新など、地域住民の長年にわたる取り組みを嘲笑しておきながら、都合がいいところだけ自分の成果として横取りしようとしているとしか思えない。