タクシー運転手、住所読めなかった客を通報して特殊詐欺摘発

神奈川県茅ヶ崎市で、乗車客の不審な態度を怪しんだタクシー運転手が通報し、特殊詐欺摘発につながったとのこと。

読売新聞の報道によると、以下のような経過になっているという。

茶髪男、住所読めず…運転手に詐欺見抜かれる

読売新聞2018年06月06日 09時26分

(一部を引用)

男は5月19日、「祖母の家に行く」と言ってJR茅ヶ崎駅前からタクシーに乗り込んだ。買ったばかりのスーツを着た男は、茶髪にピアス姿。運転手は、携帯電話で指示を受けるように話し続ける男の様子をあやしんだ。

決め手になったのは、男が行き先の住所を読めなかったこと。2年ほど前にも同様の事件で容疑者逮捕に協力した運転手は、男がタクシーを降りるのと同時に会社を通じて通報した。

駆けつけた署員が男を署に連れていって事情を聞いたところ、「上の人から言われ、知らないおばあさんから200万円を受け取りに行く予定だった」などと供述した。男は住所不定で、漫画喫茶などで寝泊まりをしていたといい、同署は詐欺未遂容疑で逮捕するとともに、現金の受け取りを依頼した指示役がいるとみて、捜査を続けている。

特殊詐欺の受け子を疑わせるような怪しい態度。

「祖母の家に行く」といいながら、祖母宅の住所が読めなかったというのは、決定的な不審さ。

運転手がそれらの態度を不審に思い、犯罪を未然に防げたことはよかった。

「おぎのちゃや」にも通じる愚

「住所が読めない」で、あることを思い出した。

大阪市で暴れている詐欺的集団、大阪維新の会。

維新は、いわゆるあいりん問題を挙げて、「西成をよくしたのは維新だけ。それまでの政治家、特に西成区を地盤としている柳本一家は何もしなかった」としつこく大嘘をふりまいている。

そもそも「あいりん」を「西成(区)」と同一視すること自体が、大きな誤りである。あいりんは問題が噴出している地域がたまたま西成区北東部にもかかっているだけで、労働や社会福祉などの広域の都市問題である。元々のあいりんの原型となったのは、今の浪速区でもある。大阪近郊ならどこに起きてもおかしくなかったもの。

また、あいりんでの課題については、あいりんとされる現象が顕著に現れてきた地域の住民を中心に、地元住民の共同で少しずつ改善してきたもの。そこには、維新以外の各会派の市議の市会での質疑も力になっている。

維新など、「あいりんの課題」を「西成」呼ばわりし、「西成」の地名を「あいりんの別称・蔑称」扱いしているような「西成特区構想」で遊んでいるだけ。

これではあいりんでの課題を曖昧にし、西成区北東部で元から生活している住民の生活環境にも目を向けずに放置することにもなる。さらには、平凡な住宅街の天下茶屋・岸里・玉出などを「西成区だから特殊地域に決まっている」と扱うことになり、風評被害を振りまいている形にもなる。

そして2015年10月、橋下徹教祖様はなんといったか。

大阪W選挙の真っ最中、対立候補の柳本顕市長候補(前大阪市議)の自宅近所でもある西成区・動物園前一番街前で街頭演説をおこなった。

その際、あいりんといわれる課題が顕著に現れている地域の一つでもある「萩之茶屋」の地名が読めず、「おぎのちゃや」と連呼した。

「おぎのちゃや」の一点だけで、「西成区」のことを何も知らない、「あいりんでの現象」ですらおもしろおかしく騒ぐためのネタでしかないということを、事実上告白したような形になっている。

特殊詐欺の問題で、「おぎのちゃや」を思い出した。地域のことを知らずに知ったかぶりすると、すぐに嘘と見破られるという共通点がある。