どっちがデマなんだろうか:大阪市会での施策

維新の藤田あきら大阪市議(港区選出)がこんなツイートを。

共産党市議団が出したビラに「共産党市議団の実績・みなさんと一緒に実現した要求 普通教室へのエアコン設置、中学校給食を学校調理方式で実現、子どもの医療費助成制度を拡充、敬老パスの3000円負担をなくす、地下鉄ホーム柵の設置推進」と書かれていることに対して、「これは全て維新の実績です」「デマ」と噛みついている。

デマを流しているのは藤田市議のほうですな。

経過をみると、共産党はもちろん、自民党や公明党もそれぞれの立場で、住民要求を反映して超党派で実現してきたもの。

しかし維新は、これらのことを「邪魔してきた実績」はあっても、「実現した実績」というのは疑問。

エアコン問題

小中学校への普通教室へのエアコンについては、維新以前の平松市政時代からの課題となり、各会派の議員が取り上げてきた。そして平松市政時代に予算が付けられたものである。維新だけの実績扱いするのは謎ですな。

小中学校の普通教室エアコン設置の問題からは少しずれるものの、重大な経過としては、橋下徹が大阪府知事時代にはエアコン設置を拒否した経過や、また市立幼稚園は「民営化する」という口実でエアコン設置を拒否してきた経過もある。

中学校給食

これも決して「維新の実績」ではない。

市会議事録をあたると、共産党は一番古い時期から、学校調理方式での中学校給食導入を求めて質疑をおこなってきた経過がある。一方で「愛情弁当論」を一番強く主張し、中学校給食に一番消極的だったのは、当時自民党にいて維新に移った議員である。

「愛情弁当論」で中学校給食に背を向け続けていたのは現維新の大阪市議
此花区の日本共産党市議候補・瀬戸一正前市議のブログ『自転車でヘッドホーンを使って』(2015年4月7日) 橋下・維...

中学校給食を掲げて当選した平松市政のもとで、2011年の任期満了の直前に、選択制弁当方式の中学校給食導入予算が付けられた。その直後に市長が橋下に交代し、橋下市政のもとで中学校給食制度が始まった。

いざ導入してみると、デリバリー弁当給食方式での課題が浮き彫りになった。維新市政では課題に向き合うこともせずに「全員給食」に移行させたことで、生徒からの不満を増大させた。橋下は「家庭の食育」だの「ご飯にふりかけをかければいい」だのとおかしなことを言うばかりで、混乱を拡大させた。

最終的には中学生の「子ども市会」で中学校給食への不満が大きく取り上げられたことなどもあり、学校調理方式へと舵を切ることになった。一方で橋下市政4年間で混乱を招いたことで、学校調理方式の導入が遅れたということにもなる。

敬老パス

維新は、かつては無料だった敬老パスについて、年間3000円負担を導入した張本人。一方で共産党は最後まで無料パス維持を求めて粘っていた。

そしてその後敬老パスの3000円負担をなくし、パス発行は無料とした上で1乗車につき50円を支払う制度へと切り替えられた。それは、維新の有料化施策の行き詰まりといっていいようなものである。住民の要望や超党派の議員の質疑を背景にしての実現であり、 維新が無料にしたなどと言えるような代物ではない。

そもそも、自分たちで一度有料にしておきながら、あとで再び無料にしたからといって「無料にしたのは自分たちの実績」と宣伝するような、維新のやり方はおかしいのではないか。

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