地域事情を把握せずに上から目線でやらかすのが維新

興味深いツイートがあった。

神戸でのできごとらしい。

維新って地元の地名や地理事情に疎く、どこの地域でも地名や施設名などのありえない間違いを平気で連呼する。そのくせ「この地域は劣っている。維新が変えてきた。維新が変える」などとやってくれる。

過去にも大阪でも似たようなことがたくさんあったが、恥を知れ。

「西成特区構想」と「おぎのちゃや」を思い出した

大阪でも、堺市長選挙の際、維新候補選挙カーがときはま線走行中に「御堂筋」と連呼していたという目撃情報がある。

また「西成特区構想で西成区をよくした」「維新だけが西成区を変えた。それまでは何もしなかった」「(この地を地盤とする)柳本一家70年であんな状態になった」と一方的に騒いだくせに「おぎのちゃや」とやらかしたのがいたという失笑ネタも。2015年11月、大阪W選挙の橋下徹の演説。萩之茶屋(はぎのちゃや)の地名・小学校名が読めずに「おぎのちゃや」。

「西成特区構想で西成区をよくした」など不正確だし、「維新だけが変えた。それまでは何もしなかった」「柳本一家70年であんな状態になった」に至ってはデマも甚だしい。

まず「あいりん」は労働や社会福祉などにかかる広域現象であり、必要な状態に応じて必要な対応をするもので、国・府・市の連携で対応すべきもの。特定の地域に固めて閉じ込めるべき問題ではない。

しかし小学校区分1個程度の西成区北東部の一地域(萩之茶屋地域が中心)に閉じ込めたうえ、それを「西成」呼ばわりする間違った風潮ができたことで、▼流入者とそれを利用する者(貧困ビジネスなど反社会的勢力、支援団体やアングラマニアなどを自称して興味本位でおもしろおかしく騒ぐ者など)によって好ましくない現象が起こる。▼ゴミの不法投棄や公衆衛生悪化などの生活環境悪化が、元々その地で暮らしていた住民にも悪影響を及ぼす。▼「あいりんの否定的現象」を「西成」呼ばわりすることで、行政区としての西成区全域がとんでもない地域扱いでヘイトされる風評被害――と、多方面に問題が起きた。

萩之茶屋周辺の地域の人は、環境悪化をそのまま傍観したり容認していたわけではないし、ガラが悪い街扱いで理不尽に扱われることを容認していたわけでもない。

また天下茶屋や岸里・玉出・津守など、行政上西成区に入っているがあいりんでの環境悪化被害を直接受けていない地域の人でも「あいりんでのネガティブな現象が西成と結びつけられることで、自分たちの地域も西成区というだけでガラが悪い・汚い地域呼ばわりされる」風評被害・地域ヘイトを容認していたわけではない。

地域住民の長年にわたる環境改善や風評被害払拭の取り組みがあった。不法投棄問題は少なくとも1990年代から継続して取り組まれている。

それには歴代の議員も超党派で協働し、大阪市議だった柳本顕氏やその先代も含めて、地元住民の要望を踏まえて議会質問や要望などの取り組みをおこなっていた。

「西成特区構想」の問題点

しかし維新は2012年に「西成特区構想」を打ち出した。しかしそれは「あいりんをネタに変なことをしている人」の発想でしかない。

「西成」といいながら実際は「あいりんでの現象」のみを想定したもので、大きく分ければ南北で、もっと細かく分ければ北東・北西・中南部・西部で町並みや住民要望に細かな差がある西成区全域に対応したものではない。

しかも「西成特区構想」で想定されている「あいりん」についても、漠然と西成区北東部を指定しているだけで、具体的な範囲が曖昧だということも指摘されている。

これでは「あいりん」の課題についても曖昧になって解決から遠ざかり、「あいりん=西成」という風評被害のみが固定化してしまう。

西成区の地域の街づくりは、住民の要望を踏まえて長年の取り組みがあった。そもそも、西成区に限らずどこの地域でもそうであるが、地域の街づくりは特定の地名に変な意図を持たせずに静かにおこなっていくもの。

維新なんか、前向きなことは地元住民の取り組みを横取りしているだけ。その一方で、「西成」「西成」と騒いで遊び道具にして「特異な地域」呼ばわりする風評被害が看過できないことになっている。

「特区」などと振りかざして西成区全域を勝手に「特殊地域」認定して西成区に偏見の目を向けるのではなく、西成区でも他区でも大阪市全体で、街づくりの課題については地域の人の要望・取り組みから出発し、行政はそれを支援するような市民協働こそ必要ではないか。

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