一見するとよいニュースだが、その裏には…

橋下・維新

 産経新聞2012年2月15日夕刊の1面では、「難病で長期入院を余儀なくされた大阪市旭区の府立高校生が、勉強の遅れで不安にならない制度を作ってほしいと大阪市役所ウェブサイトに投稿し、投稿を受け取った橋下徹大阪市長がその声に応えた」という話題。
 記事によると、高校生は難病で長期入院を余儀なくされたという。高校生を対象にした院内学級の制度はなく、入院中は友人の協力で乗り切った。
 高校生は大阪市役所のウェブサイトに「勉強の遅れで不安にならない制度を作ってほしい」と投稿した。投稿は旭区長が受信し、区長は橋下徹大阪市長に転送した。
 橋下市長は高校生に対し、「君一人を救えないなら政治なんかいりません」と返信した。また松井一郎大阪府知事にも連絡したという。
 その結果、府教委は長期入院している高校生を対象に、入院中の病院に講師を派遣して学習指導する制度の導入を検討する動きに入ったという。
 むろん制度導入自体はいいことではある。しかしこの報道には、何とも言えない違和感を感じる。
 橋下徹といえば、その昔大阪府知事時代、「私学にしか行けないのは自己責任」などと高校生を泣かせたことがある。この様子はテレビでも大きく報道され、有名なエピソードともなっている。
 今回のメールへの返信や迅速な対応と、昔高校生を泣かせたのが、同じ人の対応とは思えない。
 橋下という人物が改心したというわけではない。むしろ違憲・違法の行動を矢継ぎ早に打ち出したりするなど、態度は当時よりも悪化しているのではないか。
 今回の対応自体は否定しないものの、なぜこの時期に橋下を美談に仕立て上げる報道をするのだろうかと、裏を読み過ぎてしまう。

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