新型コロナウイルスの問題が広がるにつれ、国会でも「休会論」が浮上しているとのこと。
「れいわ新選組」の議員が2020年2月26日に申し入れをおこなった。対策にかかる暫定予算案を成立させた上で、感染拡大防止のために休会にするという提案。
維新も同調する方針を示している。
しかしこれは筋が悪いと言わざるをえない。
議員をはじめ、議員秘書や会派事務局などの議員・政党スタッフ、事務員や衛視など国会事務局スタッフ、答弁に対応する官僚など、国会関係者は多岐にわたっていて、一人の人間・国民という意味でも健康を維持するために、感染拡大のために必要な措置をとることそのものを否定するものではない。
しかしその一方で、予算審議を十分にしないまま休会措置にすることになってしまうという別の問題が生じる。そのことは内閣が出した予算案が議会で十分にチェックできなくなり、予算面での国民の声を十分に反映できなくなってしまう。
また新型ウイルスへの対応については、政治としてもやることが多い。審議を放棄するのはその意味でもまずい。
感染対策については必要な対応を十分にとっていきながらも、予算審議についても可能な限り進めていくべきではないか。