大阪市中学校給食で平松前市長を攻撃する橋下、しかし実際は…

橋下・維新大阪市会

 橋下徹大阪市長は2012年4月10日、ツイッター上で「中学の給食だけでも、前平松市長が公約に掲げながら4年間の任期でできなかった政策だ。」と述べた。


 しかしこれは、事実を恣意的にゆがめるものであり、平松氏への中傷にもあたるだろう。平松市政では、不十分な点はあったとはいえども、任期中の4年間で中学校給食実現の道筋をつけ、2012年度より段階的に実現することを決めた。
 しかし平松氏はその直後の2011年11月市長選で落選し、市長が橋下氏に交代した。この経過を無視して橋下氏が平松氏を一方的に攻撃するのは、「実績かすめ取り」ともいわれてもやむを得ない。
 大阪市会の議事録を見れば、橋下氏が事実関係を都合のよいようにゆがめていることが分かる。

大阪市会本会議平成23年第1回定例会 2011年2月21日
漆原良光議員(公明)
 次に、中学校給食についてお伺いいたします。
 中学生は、体格や運動量において個人差が大きくなるとともに、食事量、嗜好などが多様化する時期であります。心身ともに成長期にある中学生にとって食事は重要なものであり、望ましい食習慣の形成、食に関する知識、食を選択する力の習得といった食育の推進が非常に重要なことであることは言うまでもありません。また、学校給食は食育の推進の重要な手段であります。教育委員会では、早期に家庭弁当との選択方式による中学校給食の実施を目指すとの方針を立てているものの、いまだ実施に向け踏み出せていません。中学校給食実施を望む多くの市民・保護者の声や市会本会議で可決された中学校給食の実施を求める決議を重く受けとめ、昼食提供事業の利用率にかかわらず、早急に実施に踏み出すべきであります。
 さきの決算特別委員会で我が党の質問に対し平松市長は、中学校給食について任期中にその実施時期を明らかにすると答弁されています。しかし、平成23年度予算案には、中学校給食実施の経費は全く計上されておらず、このままでは公約違反になりかねません。市長の任期も残り1年を切っております。この予算市会の場で、市長の公約である中学校給食の導入時期を明らかにすべきであると考えますが、いかがでしょうか。
平松邦夫市長
 中学校給食につきましては、後刻教育委員会よりお答えいたしますが、私は、就任当初より、食育の観点から、選択方式での中学校給食を早急に全校で実施したいと申し続けてまいりました。中学校給食の実施につきましては、厳しい財政状況の中ではございますが、市会の決議や市民、小・中学生の保護者の80%前後からの実施を望む声を踏まえ、実施工程の検討を行い、24年度から順次取り組み、25年度中の全校実施に向けて進めてまいります。

大阪市会本会議平成23年第1回定例会 2011年2月22日
瀬戸一正議員(共産)
 次に、中学校給食の実施についてであります。
 市長は、中学校給食についても24年度から順次取り組み、25年度中に全校実施することを明らかにいたしました。私たちは、この中学校給食については、もうそれこそ何十年来も市民の皆さんとともに大阪市に対して実施を求めてきました。ここに、中学校給食をともに考えましょうという私たちの議員団がつくったパンフレットがありますが、これは15年前のものであります。つい最近まで、教育委員会は愛情弁当論にしがみついて中学校給食の実施に背を向けてきたわけでありますから、大きな方向転換だと言わなければなりません。
 私たちは、目指すべき中学校給食は自校調理方式だと考えます。学校で調理員さんが調理して生徒さんに提供する自校調理方式は、適温提供ができる、できたての温かい給食を生徒さんに提供できるというものです。この点は引き続き要望してまいります。
 今回の決定についてであります。大阪市の全中学校で給食を実施するという点で大きな前進だと、これは評価できます。が、しかし、なぜこれも24年度からの実施なのでしょうか。23年度から直ちに始めるべきではないでしょうか。平松市長は当初、私の任期中に中学校給食を実施したいと言っておられました。これがいつの間にか任期中に実施時期を明らかにすると後退をして、きのうの発表になりました。市長、あなたの任期はことしの12月までであります。24年度から実施するといっても、どこにもその保証はありません。市長、あなたは当初の公約に立ち戻って、23年度から直ちに始めるべきではありませんか。
平松邦夫市長
 中学校給食についてでございますが、私は就任当初より、食育の観点から、選択方式での中学校給食を早急に全校で実施したいと申し続けてまいりました。現在、教育委員会が定めた方針に基づき、家庭弁当との選択制による民間デリバリー方式での中学校給食の実施を目指しているところでございます。その第一歩として、昼食提供事業を市内全中学校で実施するなど、着実に前進しております。
 中学校給食の実施につきましては、市会の決議や市民、小・中学生の保護者からの実施を望む声を踏まえ実施工程の検討を行い、24年度から順次取り組み、25年度中の全校実施に向けて進めてまいります。

大阪市会本会議平成23年第3回定例会 2011年9月30日
財政局長
 今回の補正予算は、東日本大震災を踏まえ、防災対策やエネルギー政策の推進に係る事業費を追加するとともに、中学校の普通教室への空調機設置に向けた設計費や中学校給食の実施に向けた準備経費を計上するほか、児童虐待防止対策の強化など所要の補正を行うものでございます。(略) また、中学校給食の実施に向けた準備として、選択制給食の実施に向けた準備経費として1億1,400万円の追加と債務負担行為5,200万円を合わせて1億6,600万円を計上いたしております。

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